『たまにしか設計の仕事がない…アトリエ系設計事務所の建築士』
皆さんがもし、家を建てる場合、街の「設計事務所」(建築士事務所)に依頼
したら、どのくらい「設計料」を取られるかご存知でしょうか?
仮に、家のコストが2500万円だったとします。
すると、設計料は250万円から400万円必要です!
つまり、2500万円の家が、最終的には2750万円から2900万円に
なってしまいます。
誰がこんな高い家を建てますか?
私なら、街の設計事務所に依頼しないで、大手の◯◯ホームとか、◯◯◯◯
ハウスで家を建てます。
大手のハウジングメーカーなら、街の設計事務所の設計する家よりも、
ハイレベルで動線のすっきりした住みやすい家を、三分の二の費用で建てら
れます。
私の様な本職の「建築士」ですらそう考えるのですから、皆さんなら、なお
さらでしょう。
…ですから、街の設計事務所(建築士事務所)の中でも、アトリエ系と言わ
れる事務所は、ほとんど仕事がありません。
よく、TVを見ていると、ちょっと変わった家を紹介してますね。
そして、その家の施主の息子が「建築家」だったりします。
親としても息子に仕事がないのを知っていて、家の設計をさせてやるんだと
思われます。
最近は、大学の建築学科を出ても、就職がないようです。
そんな、行く場所も無い若者を、「修行」とか「研究」と称して、ただ働き
させる「アトリエ系設計事務所」まであります。
こんな「火の車」状態の設計事務所としては、出来るだけ沢山の設計料を、
施主さんから取らないとやってゆけないのです。
「能力」があるから、「その人でないと出来ない仕事」だから、設計料が
高い訳ではありません。
その様な無理な状態で、良い仕事なんて出来る訳ありません。
事実、問題の建築を多くつくるのは、そんな余裕のない事務所なのです。