家を所有している方々に、アンケートを取ってみました。
家の使い勝手に、不満を持っている人、非常に多かったのです。
その理由で、一番多かったのが、『収納が少なく、家中、物であふれている』という不満でした。
建売住宅のような大工の建てる家は、なぜ、十分な収納がないのでしょうか?
その一つ、『日本の大工特有の日本独自の、不合理な設計思想があるから』です。
日本の家屋(特に木造住宅)は、柱や梁の材木を結合させて、構造体を形成するために、ある程度”お決まりのパターン”が必要になります。
そのお決まりのパターンの基本になるのが、『8畳間』なのです。
8畳間を『ワンユニット』として、家の設計を行うのが大工の設計です。
もし、押し入れが必要ならば、8畳間の2畳分を押し入れにして、『6畳間+2畳分の押し入れ』にするわけです。
しかし、私が考える収納に必要なキャパシティは、居室面積の3分の1と考えます。
一方で、日本古来からの収納スペースは、上記のような決め方ですので、居室面積の4分の1にしかなりません。
みなさんが、収納のスペースが狭いと感じるのは当然のことです。
そもそも建売住宅をいうものは、『大工や不動産屋が利益を上げるためのもの』で、お客様の満足など眼中にありません。
では、大工ではなく、設計事務所に注文住宅を建築させたら、どうでしょう?
実は、設計事務所の設計も、大工のようなお決まりパターンで設計するのが通常です。
建築士の場合も、大工と同じように、8畳間を基本にして設計する設計者が多いです。
”グリッド”を用いると、設計が楽になると同時に、建物の1階部分と2階部分の柱の位置関係を決めやすくなるため、ほとんどの設計者が”グリッド”を用います。
建築士の国家試験そのものが、”グリッド”を用いなければ、規定時間内に、設計を終了できないのが問題ですね。
このようなことを考えると、大工の建てた家も、設計事務所の注文住宅を問題ありです。
ではみなさんはどうすれば良いのでしょうか?
大手住宅メーカーの家を建てるのが良いです。
旭化成のヘーベルハウスなどは、あらゆる面で、施主が満足できる家だと思います。
家は、一生の買い物と言われています。
慌てて買わずに、3年~5年かけて、よく考えて、家を買うようにしましょう。