日本政府は、円安だと、日本経済は安泰と考えているようです。
自動車メーカーなど、輸出企業を庇うためでしょうか。
一方で、円安になると、輸入には不利です。
日本は、多くの食料やエネルギーを海外からの輸入に頼っています。
または、コロナウィルスのワクチンも、海外企業からの購入で、輸入しています。
3月に入り、円安への動向が激しくなってきました。
3月上旬には、1ドル109円台に入りました。
1月下旬は、、103円台でした。
約1か月半で6円も円安になりました。
このまま円安になると、輸入品が高くなってしまいます。
日本国民は、スーパーなどで食品の買い物をする時、バターなど乳製品、小麦粉、大豆など、値上がってくることを実感することになるでしょう。
そして、ガソリン・灯油など、エネルギーも値上げとなります。
電気代やガス代も高くなるでしょう。
NY原油がじわりと堅調ですので、実際に灯油やガソリンも、値上がってきています。
「円安になっても関係ない」のではなく、円安で消費者は、悲鳴を上げることになるのです。
雇用が悪化していて、失業していたり、給与や賞与が大幅にカットされ、収入が減っている最中に、食品や光熱費の値段が上がるなんて、地獄です。
うんと昔、戦後まもなくの頃、日本円は、1ドル350円だった時代がありました。
現在の100円台前半が通常であることを考えると、1ドル350円なんて、すごい円安っぷりです!
円安というのは、円が安いということです。
円に信用がないということです。
コロナウィルスの影響で、世界各国、経済がズタズタですが、日本も、ズタズタです。
そんななかで、円が売られ、ドルが買われている現象です。
アメリカの債券の利回りが上昇し、金利差が生じたことにより(安い金利の円よりも、高い金利のドルを持つ方が得)、ドルが買われる現象が起こっています。
と、表向き、そうなっていますが、実は、円(日本)の信用がないので、円が売られているような気もします。
よく「円が、紙っぺらになる」と、経済評論家などが、予想しているのを見聞きします。
大袈裟ではなく、将来現実に有り得るかもしれません。
借金大国の日本は、国債を発行することで賄っています。
国債を買っている人、国債を持っている人は、主に、金融機関や日本国民だそうです。
ところが近年の実態はというと、国債の半分を、日銀が保有しているのです。
日銀は、大量に自分で国債を発行して、自分で大量の国債を買って保有しているのです。
融通手形みたいな感じでしょうか…
こんな国、日本だけですよ。
日本も、欧米のように、債券の利回りが上昇したら…
住宅ローンの金利が上がるので、返済できなくなる人が増加するでしょう。
住宅の競売など増加すると思われます。
もはや購入した新築の家の欠陥や不具合なんて、苦情を言ってられない状況です。
「毎月の住宅ローンの支払いが、困難」
「マイホームを失う」
という問題にぶち当たることになります。
日本政府は、もしコロナウィルスでさらに借金をして、借金が増えすぎて返せなくなれば…
「ご和算に願いましては…」
と、借金をチャラにする可能性も出てきました。
そうすると、国債を持っていても、何の価値もなくなります。
そして、今の円を紙っぺらにして新しい紙幣を作る、なんて、日本政府はやらかすのではないかと予想されます。
現金を持っていても、紙幣がただの紙になることもあり得ます。
実は、日本は過去、戦後、一度、やっているんですよね。
ハイパーインフレによる預金封鎖です。
疫病(コロナ禍)の混乱に生じて、またやる可能性もあります。
「日本政府が国民を守ってくれる」と、悠長なことを考えていると、財産をみんな失うという悲劇に見舞われることになります。
自分の身は自分で護る。
この一年、コロナウィルスの感染拡大で、日本政府の対応を見てきましたが、利権にまみれた不平等な対応に、日本国民が失望するばかりでした。
コロナ禍を生き残れるか。
国民の一人一人の考え方次第です。