2018年、2019年と、2年連続して大きな台風がきました。
そして多くの家が被災しました。
地球温暖化の影響で、これからは毎年、風速60m以上の超大型台風がやってくるでしょう。
風速60mの風の中では、鉄骨造の建物だって、歪んでしまいます。
木造の建物の屋根が飛んだり、瓦が飛んだりするのは当たり前のことで、木造の建物は、風圧で倒壊してもおかしくありません。
そもそも、木造の建物は、超巨大台風に耐えられるほど強くありません。
立地条件によっては、強風で破壊されても不思議ではありません。
2018年、2019年に、壊れた家を調査してみると、建物の構造にはこれと言って欠陥はありませんでした。
しかし、なかには、”大工の仕事の粗さ” が災いして、破壊された家もありました。
→とは言っても、その数は、わずかです。
つまり、台風によって家が罹災しても、家そのものの構造には問題がないことがほとんどなのです。
すでに、日本では、木造の家を建築することは、無理な自然環境になってきたのです。
日本の住宅でも、沖縄では、コンクリートブロック造の家や、鉄筋コンクリート造の家が多いです。
これは、沖縄が台風の通り道であり、頻繁に強風の被害を受けるからです。
本州においても、これからは木造住宅をやめて、沖縄のようにコンクリートブロック造の家や、鉄筋コンクリート造の家を建築する必要があります。
日本は、台風の通り道です。
こんな自然の厳しい場所に、コストのことだけを考えて、木造の住宅を建築するのは間違いなのです。
一方で、以上のように『自然環境に合わせて住宅を造る』という考え方は、マンションにも当てはまります。
武蔵小杉のタワーマンションが浸水して、地下の配電盤やポンプが水没し、停電や断水になったのも、タワーマンションを建築するのに、不適当な場所に、タワーマンションを建てたからです。
…私が子供の頃、武蔵小杉駅前は、少し大雨が降ると、すぐに冠水していた場所でした。
自転車に乗って、武蔵小杉駅に向かってこいでいたら、途中からペダルをこがなくても、武蔵小杉駅前まで辿り着けました。
要するに、武蔵小杉駅前の土地が、一番低かったのです。
このように、建物を建てる場所を間違うと、あとで、とんでもないことになるのです。
今、木造の家にお住まいの皆さま、今の内に家の強度をアップして、来年の台風に備えましょう。
欠陥建築バスターズでは、皆さまの家の耐風(台風)対策に関しても、有料でアドバイスしています。