いつも心に太陽を~★

心に太陽はありますか?輝いていますか?晴れるといいねo(^-^)o

レオニー

2010-12-05 23:59:44 | 映画・本・展覧会など




レオニーを観てきました
松井久子監督が構想7年でやっと公開までこぎつけた映画です。
世界的な彫刻家イサム・ノグチさんを生み育てた母、レオニー・ギルモアの生涯を描いています。明治時代日本からアメリカに渡った詩人野口米次郎は、編集者のレオニーと恋に落ちます。そして、レオニーが身ごもった事を告げると野口は激昂し日本に帰国してしまいます。取り残されたレオニーは未婚の母として男の子を生みます。日露戦争勃発を機にレオニーは子供を連れて来日。野口は家屋と英語教師の職も用意しますが、野口には別の家族があり、レオニーにはそれが日本の男にとってはよくある事であると言い、優しさのかけらもありません。後に、私は犬ではないと言って家を出て一人でイサムを育てます。勇という名前をつけてもらったのも、横浜港に着いたときでした。レオニーは夫であり、唯一人の日本の知人である野口に冷たくされて本当にかわいそうです。でも子供を育てていかなければならず、強い気持ちで歩いていきます。日本の徴兵にとられる前に、イサムを一人でアメリカに行かせます。後に母もやっとアメリカに行き、たくましく成長したイサムに会い、医者を志していた彼に、芸術の道に進むように諭します。これは小さい頃からの素質を見抜いていた母だからのことです。世界的な芸術家になったイサムと後に生まれた妹に看取られ、レオニーは59歳の生涯を終えます。
ラストは、イサム・ノグチの遺作となった札幌のモエレ沼公園が非常に象徴的に映し出され、涙が止まりませんでした。
映画はたんたんと進むのですが、当時の時代背景、男尊女卑社会の不合理さなどを思うと、よく頑張ったな~、すごい女性だったんだな~。こういう女性にイサムは育てられて良かったなと思いました。