ラーゲリより愛を込めてを観てきました(1/3)
シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された実在の日本人捕虜・山本幡男の物語です。第2次世界大戦後の1945年。シベリアの強制収容所に抑留された日本人捕虜たちは、零下40度にもなる過酷な環境の中、わずかな食糧で重労働を強いられ、命を落とす者が大勢いました。そこでも、軍隊の上下関係をひけらかす者もいた。心身ともに疲弊し、先の見えない中、自分を守るしかない、かつての上官は山本をスパイとして売ります。帰国途中の列車を下ろされ、不当な裁判で刑期は25年となります。そんな中にあって、山本幡男は誰に対しても平等で人間的に悪いことは悪いと仲間を擁護し、何度も懲罰房にいれられます。それでも、必ず日本に帰るんだという強い信念は仲間の心を動かします。山本は病に侵されみるみる病状は悪化していきます。収容所内の病院の見立ては違うのではないか。大きな病院で診てもらった方がいいのではと、仲間たちは収容所側に要望するのですが、勿論却下されます。今まで、傍観者に徹していた人が「もう卑怯者はやめる」と一人抗議のハンストを行い、仲間たちも同調します。山本の仲間思いの行動をみていた彼らは今こそ行動の時だと思ったのでしょう。収容所側も折れて、山本を大きな病院に連れていきます。しかし、時すでに遅しで、彼はがんに侵され、手の施しようのない状態ということで戻ってきます。かつて彼をスパイと貶めたかつての上官は、山本に遺書を書かせます。彼は、母や、妻、子供たちに遺書を書きますが、書いたものはスパイに関連すると没収させられる危険があるので、仲間たちは遺書を暗記することを思いつきます。日本に帰国した仲間たちは、次々と山本の妻の元を訪れ、暗記していた遺書を渡します。
感動で、途中から涙が止まりませんでした。これが実際にあった事だというとなおさらです。
もう一つの感動は、収容所で小さいころから飼われいた、クロという黒い犬のことです。収容所にいた日本人が帰国船に乗って帰る時、当然クロはおいて行かれたのですが、何と!黒は帰国船を追いかけて流氷の氷の上を走って追いかけてきたのです。船は止まりクロも一緒に日本に来ることができたのです。さて、私はかつて「ナホトカの犬」という絵本を持っていました。その絵本も実話で、捕虜となっていた日本人に飼われ、船を追いかけて日本に来たという話だったと思います。今は手元になく記憶の彼方なのですが、その話とクロスして、なおさら感動の映画でした(*´︶`*)❤
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