10月9日(土)~11日(月)の3連休中、日暮里にある山内屋酒店で「ひやおろし」試飲会が開かれると聞き、快晴となった11日に谷中銀座は素通りし、”ゆうやけだんだん”経由で出かけてきました。(写真:山内屋入口)
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”ひやおろし”とは厳冬につくり、春に火入れした清酒を、お酒の温度が外気温と同じくらいになる10月頃に貯蔵タンクから取り出して、そのまま生詰めで樽に入れて出荷したもの。こうすると熟成が進み、香味も落ち着くはず。ただ最近では樽酒は少なくなり、瓶詰酒が中心になりつつあると聞きました。残念ながら小売店山内屋のひやおろしは瓶詰酒でしたが・・・。
試飲会は店内で行われ、既に二人ほどの女性が出品酒の特徴を聞きながら試飲しています。説明するのは跡取り娘さんかと推測する、うら若き女性です。私も利き酒を始めようとすると、出品10本のうち、香りの薄いものから濃いものへの試飲を薦められ、「朝日山」から試飲を始めました。「鍋島」「浦霞」「雪の茅舎」「佐久乃花」「丹沢山」と飲み比べると、だんだん馥郁たる香りが強くなります。(写真:久保田が豊富です)
今日は甘い辛いの味には拘らず香りが気に入った「丹沢山」「朝日山」と山の名前の入った純米2本と、入手が難しいとされる純米生酒「亀の尾」を店内で発見し、併せてこちらも購入して来ました。
20年ほど前,、吟醸酒が一大ブームとなった時がありました。元同僚のKさんから教えてもらった吟醸酒のフルーティな味わい。たちまち虜となりあちこちの酒店で買い求めました。普通の清酒と比較して、極端に精米率をあげての製法。それ故4合瓶で一本2000円~5000円ほどまで値が高くなるものもありましたが、世はバブルの絶頂期、酒好きで流行に乗り易い私などは三日に一本ほどの間隔で吟醸酒を味わってました。「びぎん会」なるものにも属し、毎月のように柏まで出向いてもいました。この頃のお気に入り銘柄は”雪月花”と”香露”と”満寿泉”と”〆張鶴”。東京23区内に唯一、北区に残る小山酒造の酒蔵を訪ねたこともありました。 バブル崩壊と共に吟醸酒ブームも去りましたが、吟醸酒が美味である事に変わりはなく、有難いことに今ではではその頃の半値くらいのお値段で名酒が入手できます。ここ山内屋は久保田と緑川の特約店ですが、”久保田”以外にも”菊姫”・”香露”などの銘酒が手軽に入ります。再び勤めだした通勤の乗り継ぎ駅日暮里、その近辺にある山内屋酒店、以前に増して通うことが多くなりそうです。(写真:特約店の幟)