10月21日のブログの続きです。20日、152号線を南下していた私たちは分杭峠を過ぎ、13時半頃大鹿村に到着した。
④大鹿村にて 実は前日の10月19日の第3日曜日は大鹿歌舞伎の日だった。映画『大鹿村騒動記』に登場した歌舞伎。しかし、日程の関係で、残念ながら今年はこの歌舞伎を観る事は出来なかった。村役場には、大きなイベントを終えてホットした雰囲気が流れ、観光担当の方も、私達のような、突然の訪問客に、ゆとりある丁寧な態度で接してくれた。「するぎ農園」のチラシを見た私たちは、そこでの手打ちそばのお味について尋ねると「非常に美味しいです」との返事で、早速、そこへ出掛けた。(写真:大鹿歌舞伎。ポスターを写す)
⑤「するぎ農園」にて 152号線を外れ、山道を3.5キロ入った奥山にその店はあった。まずその建物に驚いた。大鹿村が17年前に気合いを入れて建築した、天井の高い古民家。その中で、打ちたての新蕎麦を食した。役場の方が語った様に、絶妙のお味で、香りも佳かった。
後刻気がつくのだが、実は大鹿村は塩を製造していて、その塩で頂いた、よもぎ・ささげなどの野菜天ぷらも格別に美味しかった。来年には、歌舞伎見物を兼ねて、この農園を再訪したいと思わせる、野趣満点の雰囲気がここにはあった。打ち手に、遠山郷への所要時間を訪ねると「ここから先は152号線は、細くて、すれ違うのに難渋しますよ」とのこと。農園の近くで”古秋葉街道”を発見していたが、雨も降り出してきていたので、今回は古道を歩くこともせず、残念ながらここで152号線を行くことを断念した。(写真:するぎ農園内部)
(高い天井)
(打ち立て、茹でたての新蕎麦)
(一部食してしまった野菜天ぷら)
⑥大鹿村→遠山郷
村役場からは大鹿トンネルを抜け、まずは松川を目指した。この道は砂利トラックが何台も行き来する国道で、雨が強くなる中、慎重な運転を強いられた。松川から飯田に抜けたが、カーナビは「矢筈トンネル」を指示してくれなかった。途中そのことに気がついたが、時すでに遅し。既にかなり南下していたので、やむなく天竜川沿いの道を下り、平岡からからは幾つものトンネルを抜け遠山郷を目指した。
この日は西軽井沢を9時25分に発ち、遠山郷着が17時丁度。走行距離は200キロを超えていた。
一本の車道として連続していない152号線の険しさを実感した一日だった。遠山郷は遠かった。
⑦遠山郷で 宿泊先は、8月上旬に連泊した「かぐら山荘」。そこに隣接する「かぐらの湯」は”鄙にはまれな”温泉で、檜造りの露天風呂や低温の湯などが充実した、半掛け流しの温泉。思いっきり手足を伸ばし、旅の疲れを癒した。(写真:かぐらの湯入口付近)