マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

偶然に不染鉄の絵に出遭う

2018年12月18日 | 身辺雑記

 昨日の17日(月)、朝方まで雨が降っていた。ラジオ体操参加者は7名。ひげじいは定位置で体操が出来ないと帰って行くので、残り6名が神社軒下で体操。終了後、私は雨の日はそのまま家に帰ることが多いが、偶に地下鉄の通路を歩きたくなることもある。昨日は南北線「本駒込駅」の地下通路へ。
 ここは直線にして200m弱ほどの地下道で、当然雨は降らないし寒くもなく散歩に適している。通路の両側に貼られているポスターを見るのも楽しい。というわけで地下通路を6往復した。ポスターには面白そうなイベントや散歩情報が幾つか掲示されていた。その時に左のポスターが目に入った。見覚えのある絵が描かれていて、不染鉄の絵ではないかと思い、コメントを読むと『山海図録』とあった。矢張り不染鉄の絵で、嬉しくなった。(写真:通路に貼られていたポスター)

 不染鉄と言ってもご存じない方が多いかもしれない。2017/8/29日のブログに登場させていたが、昨年8月に「東京ステーションギャラリー」で「不染鉄展」が開催され、彼の経歴と絵が紹介されていた。この名前は本名である。
 文京区小石川の「光円寺」の生まれながら住職を継がず、伊豆大島・式根島で漁師同然の生活を送った後、「京都市立絵画専門学校」に入学。在学中に第1回帝展に入選するなど帝展に何度も入選。晩年まで奈良で作画を続けた。明かりの灯る古い家屋や漁村風景・奈良の寺々など、郷愁を感じさせる、日本的風景の絵が気に入って、絵を観た翌日には彼の生まれた光円寺を捜し訪ねたのだった。
 展覧会に展示されていた『山海図録』は、太平洋側から富士山を俯瞰した絵で、富士山の向こうには微かに日本海も見えるという構図。その絵との思いがけない再会。東京メトロのポスターに何故この絵が使われたかは分からないが、兎も角嬉しくなり、心ウキウキした。(写真:上が『山海図録』)

 昨日は身体が温まることもあった。10時から指圧屋「SUCROSE」で長時間身体を揉んでもらった後「こうや麺房」でワンタンメンを食した。スープの美味しい店で、ワンタンにはタップリのひき肉。その両方で体の芯まで温まり、「東京都水道歴史館」へ寄り道してから帰宅した。




 下の写真は貼られていたポスターより。