ローカル過ぎる話題ですが、暫く前の日曜日、出掛けたご近所の銭湯「富久の湯」の朝湯で、大学時代からの友人T君に逢いました。
大学時代T君は物理を、私は数学を専攻していました。専攻分野が違い、大学時代それほど親しい関係ではありませんでしたが、大学卒業後二人とも都立の教員となり、同じ文京区に住んでいた関係で、街で会うことも多く、都立高校の現状が立ち話の内容でした。この10年ほどは街ですれ違うこともなくなり、てっきり引っ越しをしたものと思い込んでいました。
その彼と、銭湯の朝湯で10数年振りの再会です。文京区内にある銭湯のうち、我が家から自転車で10分の所に銭湯「富久の湯」があります。土・日のみの朝湯ですが、朝風呂は、今どき文京区でも都内でも珍しい存在です。その朝風呂を私は珍重しています。
T君の定年後の様子を聞くと、定年後の嘱託勤務も終了し、今は悠々自適の生活とのこと。私より3歳年下の彼も、生涯の”全勤務”を終了していたのです。そこで私「文京区の100円銭湯」の話を紹介しました。
65歳以上の文京区民は、申請すれば”100円入浴券”が月に4枚、それに加えて年4枚の合計52枚が支給されます。それに該当する銭湯は区内に10ヶ所あります。そんな説明を遮ってT君曰く「それは私も知っているよ。私も65歳になるのを心待ちしていて、今日も当然100円入浴」との事。したり顔で多言を要したことを少し恥じました。
この様な制度は他区や他の地方自治体でも実施されている事と思います。6月に訪れた港区の銭湯{玉菊湯」では”65歳以上の方に月4枚の無料入浴券”との貼紙が出されていました。問題は年金と同じく申請制度です。
「富久の湯」は千駄木にあります。思えば千駄木の先住民Tさんがここを良く利用するのは当然のこと。又の”朝湯での偶然の再会”を約束して、別れました。