あのうの幸せトンボ

日々の何気ない出来ごとを、思いつくままに……。

老人ホーム

2012-02-13 21:07:46 | 日記
先日ボランティアに行った特養老人ホームでビックリした事があった。

私たちボランティアは、入所してみえる老人の車いすを押してホールから
お風呂のところまで運び、また入浴された方の頭髪をドライヤーで
乾かし、靴下と靴を履かせてまた元の所まで送り届けるという作業をする。
だから、ベットで寝ている姿はあまり目にすることがない。
それが、お年寄りを迎えに行ったら、その方はベットで横になっていた。
職員が「今から車いすに乗せますから」と言って
2人で頭と足を持って軽々と車いすに乗せた。
すると、足を曲げて横向きに寝ていたその姿のままで、
車いすにスポッと収まったのである。
つまり、体が車いすの形になっていたのだ。
手も足も関節が固まってしまい、曲がったままで伸ばすことができない。
その現実に接して、唖然とした。
その方は、話しかけても応答はなくただ、生きているというだけ。
靴下や靴を履かせるのも関節が曲がったままだから大変で、
また、歩かないから体液が循環しなくて足の甲がパンパンに腫れている。
そんな方は、その方だけではなく、入所している多くの方がそうである。

老人ホームにも依るとは思うが、痴呆になった老人のケアまでは
手が回らないのが現実ではないかと思う。
ボランティアに行くと、前回居た人が、居なくなったり
また代わりに新しい人がいたりということは
毎回といっても過言ではない。

元気な内から、運動をして足腰を鍛え、
来るべく「老い」に備えねばと
つくづく思った1日であった。