あきない世傳 金と銀 源流篇@高田郁
あらすじ(「BOOK」データベースより)
物がさっぱり売れない享保期に、摂津の津門村に学者の子として生を受けた幸。父から「商は詐なり」と教えられて育ったはずが、享保の大飢饉や家族との別離を経て、齢九つで大坂天満にある呉服商「五鈴屋」に奉公へ出されることになる。慣れない商家で「一生、鍋の底を磨いて過ごす」女衆でありながら、番頭・治兵衛に才を認められ、徐々に商いに心を惹かれていく。果たして、商いは詐なのか。あるいは、ひとが生涯を賭けて歩むべき道かー大ベストセラー「みをつくし料理帖」の著者が贈る、商道を見据える新シリーズ、ついに開幕!
いつも一生懸命で人に対して出来うる限りの心を尽くす、賢く知恵を身に付けるための努力は惜しまず、健気で素直で口が堅い、そんな幸が主人公です。
第一章では、七歳の幸があふれ出る学びの意欲が女子という理由で認められず、切なく。第二章では、一番の理解者である兄を亡くし、切なく。第三章では、九歳で奉公に出されるため家族と別れなければならず、切なく。鼻の奥がツーンとなりっぱなしでした。
第四章からは奉公先でのお話です。商家の暮らしぶりが細かく描かれ、興味深かったです。さて、慣れない商家で仕事を覚え働く幸の賢さが番頭さん、智ぼんさん(五鈴屋当主の末弟)の目に留まります。さらにはお家さん(五鈴屋店主の祖母)やご寮さん(五鈴屋当主の妻)にもかわいがられます。そんな中、五鈴屋当主はパッとせず、その弟は兄に対抗心剥き出し、末弟はとっても優しく本が大好き、でも商売には興味なし。みんな仲良く力を合わせてよと思うのは、お家さんや番頭さんだけでなく私もでした。家ではごたごたが起こり、それが収拾することがないままに物語は終わりますが‥ その終わり方。ご寮さんに別れられた五鈴屋当主の後添えに幸をって思ったよね、番頭さん。私としては、それはあんまりじゃないかと。幸がかわいそうじゃないかと。智ぼんさんならいいけどさ。あぁ、続きが気になります。
あらすじ(「BOOK」データベースより)
物がさっぱり売れない享保期に、摂津の津門村に学者の子として生を受けた幸。父から「商は詐なり」と教えられて育ったはずが、享保の大飢饉や家族との別離を経て、齢九つで大坂天満にある呉服商「五鈴屋」に奉公へ出されることになる。慣れない商家で「一生、鍋の底を磨いて過ごす」女衆でありながら、番頭・治兵衛に才を認められ、徐々に商いに心を惹かれていく。果たして、商いは詐なのか。あるいは、ひとが生涯を賭けて歩むべき道かー大ベストセラー「みをつくし料理帖」の著者が贈る、商道を見据える新シリーズ、ついに開幕!
いつも一生懸命で人に対して出来うる限りの心を尽くす、賢く知恵を身に付けるための努力は惜しまず、健気で素直で口が堅い、そんな幸が主人公です。
第一章では、七歳の幸があふれ出る学びの意欲が女子という理由で認められず、切なく。第二章では、一番の理解者である兄を亡くし、切なく。第三章では、九歳で奉公に出されるため家族と別れなければならず、切なく。鼻の奥がツーンとなりっぱなしでした。
第四章からは奉公先でのお話です。商家の暮らしぶりが細かく描かれ、興味深かったです。さて、慣れない商家で仕事を覚え働く幸の賢さが番頭さん、智ぼんさん(五鈴屋当主の末弟)の目に留まります。さらにはお家さん(五鈴屋店主の祖母)やご寮さん(五鈴屋当主の妻)にもかわいがられます。そんな中、五鈴屋当主はパッとせず、その弟は兄に対抗心剥き出し、末弟はとっても優しく本が大好き、でも商売には興味なし。みんな仲良く力を合わせてよと思うのは、お家さんや番頭さんだけでなく私もでした。家ではごたごたが起こり、それが収拾することがないままに物語は終わりますが‥ その終わり方。ご寮さんに別れられた五鈴屋当主の後添えに幸をって思ったよね、番頭さん。私としては、それはあんまりじゃないかと。幸がかわいそうじゃないかと。智ぼんさんならいいけどさ。あぁ、続きが気になります。