何が何でもファインダー派の自分からするとPentaxQはナシのはずだったんだが、
魚眼を本気でなく遊び感覚で使う点に惹かれ購入ターゲットになった。
昔のFZ10同様LCD投影で写しても別にかまわないんだが、やはりじっくりファインダーが
覗きたい。そんな訳で自作LCDビューワーを作ってそのために安い接写アクセサリーを揃えたり
もしたが、フィールドでの可搬性を考えると既製品に勝る物は無いし、自作モノを作る根気も
続かなかったりで、他のボディと使い回しも考慮して既製品も揃えてしまった。
そんなこんなでぼちぼちQをぶら下げてスナップをかましてみた。(今回魚眼は使わなかった)
左 LightRoomで現像 / 右の二枚はカスタムイメージでカメラ内現像
結局のところFZ10から比べれば高精細な液晶になったとはいえ、46万画素では拡大して覗くには
まだまだ荒く一眼レフのファインダーを期待するとがっかりしてしまう。
しかし既製品の良いところはやはりそれなりのユーザーインターフェイスを揃えているところだ。
左 LightRoomで現像 / 右 カメラ内現像(カスタムイメージ 銀残し)
左から 絞り開放/f4.0/f5.6
T86をつけると程よく寄れる(ドアップにはならない)。
春先の気の迷いでついつい手に入れてしまったフレクトゴン(ゼブラ)35mmでの描写。ほぼハーフマクロ。
こちらは Q(標準レンズ)での描写。f5.6まで絞っているが、やや絞り過ぎで解像力が落ちているかも?
左から ヘリアー+T86(f8.0)/フレクトゴン/Q(f4.5)。
解像だけで見るとクローズアップレンズをつけたヘリアーが圧倒的に良い。より絞りを開けた状態でもかなり解像している。
意外と実戦向きかもしれない。Qはf2.8くらいが良さそうだ。いずれにしても、ピントの芯をつかむのは難しいし、APS-Cと
近い条件で撮ると多少解像が苦しいのがわかる。まあ比べること自体あまり意味がなく、それぞれの使い道があると考えれば
良いだろう。
購入の動機はこのトイレンズ使用が半分くらいかな?
(トイレンズはシャッタースピードの関係などで自由度の低いのが残念だが。。。)
なかなか気温が上がらないのと微妙に忙しいので本格的試写はまだお預けだ。
その昔、アサヒペンタックスauto110という後年伝説となったカメラがあった。
自分は使ったことはなかったが、弟がセットを買って使っていたようだ。
昨シーズンオフ間際に、色々とオールドクローズアップレンズを集めて遊んだのは、
このブログに記した通り。ホストはフォクトレンダーのカラーへリアー75mmF2.5
という渋いレンズだ。マクロ専門故、寄れないレンズは基本的に持たないわけだが、
この75mmは最短70cmで1/7倍程度までしか寄れない。(PENTAX現行のDA70mm
が実はこれとほぼ同じレンズだという話も聞く)まあ、ある意味、ポートレート
としてトンボを写すには適した最大倍率の一つかもしれないが、やはり寄れないと
ストレスがたまる(笑)。
秋に試したのは、S25,S40,T160,No1の四枚。いずれも35ミリ版用の古いアクセサリーだ。
その結果、S40とNo.1が割と近いディオプトリーで、後発のS40よりも手作り部分の多い?
No.1の方が絞り開放時の収差が少なく解像感が上だった。また、T160はおよそ1.5メートル
から50センチ位でピントが来て(今自分が使っている老眼鏡がそんな感じ笑)、トンボには
面白い距離だったので、手に入れられなかったT80も試してみたいと感じた。
そんな訳でT80を時々思い出したら探していたが、なかなか出てこない。
そんな折、auto110用のクローズアップレンズにもT86というのがあったのを知り、これも
面白いかもしれないと思って取り寄せたのである。
自分の思惑通りだったら、T86をはめるとおよそ90センチから40センチくらいの間でピント
が来るのでは?だとしたらかなり面白そう。。。という感じだった。
ただ問題は口径である。カラーへリアーは49mm、T86はこれまた半端な?37.5mm!
アダプターをかませないとつけられないが、37.5mmへのステップダウンリングというものが
どうも存在しないらしい。。。色々考えたあげく、ステップアップリングとオスオスリングを
組み合わせればOKでは?ということになった。
本日ブツが届いたので早速試してみたが、この接続方法で問題なし!
撮影倍率はこんな感じになった。
左上がヘリアー単体最短、右上がT86付き最短。T86付き無限遠では予想通り1メートル弱でピントが来て、
なかなか面白い焦点距離だ。
ところで、ヘリアーの前玉を見ていたら、変なことを思いついた。T86の口径と同じぐらいなのである。
ひょっとしてねじ込めたりして。。。と試してみたらやや不安定ながらぴったりとはまった!(左下画像)
フィールドで外れたら見つからなくなるのでちょっと怖いが、文字通りコンタクトレンズである。
右下はリングを2つ使ってレンズに装着したもので、T86は逆さ付けになる。図らずもレンズ径との一致も
あり、2つのリング組み合わせで簡易ドームフードとしても機能するかも?
実際の試写は以下のような感じ。
カラーへリアー単体最短絞り開放での撮影。等倍切り出し(ピントがいい加減だが)。
T86をねじ込んで最短絞り開放での撮影。等倍切り出し。詳しくは知らないが、おそらくしっかり作られていたNo.1と同世代では
ないかと思っていて、度数も低めだから球面収差も少なそう。。。だとしたら解像も良いのでは?と思っていたが、かなり良い感じだ!
T86は非常に小さくて持ちづらく、外に持ち出すのも危なっかしいが、解像は割とばっちりなので、たまに使うと面白いシステムだと思う。
昨年7月、遠征先でカメラやレンズを盗まれ失意の内に帰宅した夜、メインの外付HDが突然故障して多くのファイルを失うと
いうひどい追い打ちに遭った。
仕事も一段落したし、確定申告をぼちぼちやろうかという段になって机の下を物色していたら数年前のDVDディスクケースが
出てきた。中を見るとistDSで写した2005年トンボ写真のバックアップだった。2005年のバックアップは春先までしかとって
いなかったと思い込んでいたので、うれしい驚きだった!
早速いくつかピックアップしてHDに読み込んでみた。読み込みを待つ間のワクワク感はしばらく味わっていなかった心地の良い
物だった。
モノを使える楽しさやうれしさで満ちあふれたデジタル一眼一年目ショットの数々がよみがえった。
長丁場となったロッキーホラーショーも残すは3日4公演のみとなった。
ここまでこぎ着けたからには、無事に終了することを祈るのみである。
冒頭は、自分用に注文した2011年のトンボアルバムと、何と5年ぶりに
アレンジで参加させていただいた浜田麻里ニューアルバム(2月15日発売)