珍しく連続ブログ更新だが、それもここまで。
これからしばらくフィールドと無縁の生活に突入する。
尤も、後二週間くらいはくすぶるかもしれないが・・・。
長いようで短い8月も終わる。
あわただしく秋の準備に入るわけだが、今年の夏はここ数年でも
とても印象に残る夏となった。
そんな夏を惜しんで仲間とフィールドを歩いてみることにした。
夏の終わりといえばこれ。
これを見ずしてやはり秋は訪れない気がする。
最初は余裕をかまして(笑)広角で当てずっぽうに写してみたが、
案の定集中しなければ何事もうまくはいかない手本のように、
ろくな写りではなかった。その場で心を入れ替え、200ミリに
付け直して敬意をこめてシャッターを切った。
晩夏以降はヤンマの天下である。特に、秋のヤンマがいくつか登場する。
ミルンは比較的どこでも見かけるヤンマだが、その性格上、この時期には
あまり表だって姿を現さない。
木にぶら下がって休んでいるのかと思ったら、しばらくすると翅をふるわせて
準備態勢に入ったかと思うと、水際の朽ち木に産卵をはじめた。
間合いがうまくとれず、半端な写真で終わってしまった。ミルンはいつもこうだ。
薄暗い林縁の下草を覗くと、妖艶な花が咲いている。
子供の頃の憧れの花の一つだった。
木の幹にフキバッタがとまっている。見ると、しっぽを空洞に突っ込んでいる。
どうやら産卵のようだ。気をつけてみると他にも同じようにしている個体が
見つかった。なかなか見応えがある格好だった。
と、その隣には、可愛らしいアケビコノハの中齢幼虫が・・・。
なかなかに見事な模様だ。実は初めて見る姿に感動し、シャッターを切る。
ふと見ると、開けた空間をヤンマが飛んでいる。
目が青い。近くに来たところを確認すると、どうやらヤブヤンマ♀のようだ。
卵を産みたいようでウロウロしているが、シオカラ、オオシオカラのコンビに
追い立てられてなかなか着地出来ない。いつものパターンだが、ヤンマの雌は
往々にして気の毒な目に遭っている。やっとのことで着地して産卵をはじめた
ので、そーっと近づいて一枚。。。しかし、落ち着かないらしくすぐに飛び立って
消えた。珍しい青い目の雌だった。
往く夏を惜しんで、ゆっくりと歩いてこれから不足するであろう自然の感触を
十分取り込んで帰ることとする。
小一時間前に縄張りを張っていたオオシオカラトンボが見るも無惨な姿に変わっていた。
虫の世界の無常である。