シーズンオフも迫ってきた。
蛾に関しては年明けまでシーズンと言えばシーズンだが、
地味な種類ばかりになってくる。
ここに来て、また気温ががくんと落ち、最高気温は15度に
満たない日が続き、夜の冷え込みも厳しくなってきた。
そろそろトンボも滅入の季節を迎えそうである。
今年は、珍しくこの時期時間が取れるので、トンボの最終シーズンを
見届けたいと思っている。
お昼頃になり気温も幾分上がってきたので、トンボのいそうな場所へと
出かける。
やはり予想したとおり、ここ数日の冷え込みでトンボは軒並み姿を消した
ようである。水辺で一頭だけアカトンボの残存個体が見られた。
この時期になると自身の体温を上げることで必死な感じである。
アキアカネはもう一頭♀らしきが見かけられた。
他にトンボは・・・と探すと、何頭かよろよろと飛び出すものがいる。
オオアオイトトンボはいくつか残っているようだ。
この個体の隣にマユタテ風の♂が止まった。
ヒメアカネっぽくも見えたのだが、後回しにしたのがいけなかった。
このオオアオイトを写している内にしびれを切らしてどこかへ飛んでいってしまった。
そのあたりをもう少し探してみると、まだオオアオイトがかろうじて生殖活動
をしている。
200で写してみたが、二頭にピントを合わせるまで集中出来なかった。
更に、二刀流のもう一本*istDS+sigma17-70で写してみる。
この時期のコントラストは凄い。自分の影が暗すぎて探索の邪魔になるくらいだ。
K20DのDレンジ拡大を使ったらもう少しマシだったかもしれないが、空はちょうど
いい感じなのに、雲が飛んでしまっている。
オオアオイトもほどほどにして、もう少しトンボを探してみることにする。
すると程なく、小さなアカトンボの姿が目についた。
慎重に近寄り、ファインダーで何となく確認した感じでは、尾部付属器が反り上がって
いないようだったのでヒメアカネだと思われた。
とりあえず証拠写真を撮ろうと一枚写したら、またもやしびれを切らしたか?
どこかへ飛んでいってしまった。
これでは種類の確認はできない。
アカトンボはとりあえず見失ってしまったので、今度は日当たりの良い草むらを
探索することにする。晩秋の陽は照射角度が低く狭く、暖かい場所はほんの少し
しかない。
その草むらは午後の太陽光を集めて非常に暖かいポイントとなっていた。
見ると、ツマグロヒョウモンが何頭か群れている。
いまやどこでも見られるような存在になってしまった蝶だが、絵にはなるので、
見かけるとついつい写してしまう。
まずは♂のショット。
♀もいたので写している内に傍らの花の蜜を吸い始めた。
コントラストがきつい条件での撮影になったが、花びらがやはり飛んでしまった。
K20Dなのでかろうじて大幅に飛ぶことを免れている感じはする。
蝶に気をとられている内にふと気がつくと、一直線に飛んできたものが、目の前に
止まった。オツネントンボである。しかも、その直後、もう一頭がその真上に止まった。
上の個体が一回り大きく見え、♀だと言うことは分かった。下の個体は♂だと思っていたが、
最近細かい物がよく見えないので、確認出来ない。
何枚か写して更に個別ショットを写そうとしたら、上の個体が飛び立ち、それを追うように
下の個体も飛び立っていづこかへと消えた。思ったよりも遙かにすばやく力強い飛翔だった。
春に訪れたときに出会ったオツネンの直系の子供だとおもうと感慨深い物がある。
越冬前のオツネンはもっとゆったり飛ぶという印象があったが違っていた。
見上げると、彼らが飛び去った先は、秋の陽を真正面から浴びる斜面になっていた。
もう少しオツネンの写真を撮りたいので、斜面を登ってみることにする。
途中見かけた被写体。このような照度差の場合、いつも悩んでしまう。
大体の場合は順光の適正露出で間に合うが、太陽の角度が低くてコントラストが
強いような場合は半しぼりくらいアンダーにしたほうがよいようだ。
このケースはバックに気を遣いすぎて、被写体はオーバー(苦笑)
さて、件の斜面では果たしてオツネンがいた。
ホソミオツネンもいるかなと思ったが、今日はオツネンオンリーだった。
これは一旦飛び立って止まったときに、本個体が私を意識したような止まり方を
見せた。そう感じただけかもしれないが、筆者にはトンボが枯れ草に隠遁し、
気配を消そうとしている意識を感じ取れた。
ふと眼下を見やると、秋の山里が広がっている。
これはまたとないチャンスと思い、思い切って17ミリで寄って写すことにした。
我ながら呆れてしまったが、今日は本当にピント合わせの集中力がなかった。
というか広角端の周辺付近はピントの山が無いような気がする。。。
なるべくよい角度を心がけているつもりでも、寄ることに精一杯でその先がうまく
表現出来なかったのも残念だった。
面白いのは、オツネントンボが、カメラの気配を意識し、くるっと向きを変えて
止まっている茎の裏側に必死に隠れようとしていることである。
余談だが、そのあたりで一カ所だけ、カメムシ臭い場所があった。
カメムシのにおいには敏感な自分であるが、車に乗り込んだあとも、
何となく臭うような気がする。来ていたパーカーの腹のあたりを
さわってみると、触った手がカメムシ臭い!!これは厄介なものを
連れ込んでしまったか?!途中で車を止め、パーカーを払ったが、
それらしき個体は見あたらなかった。
今年はカメムシ臭に悩まされることが少なくて良かったと思っていたが
シーズン最後にこんな伏兵があるとは・・・オチになって無くてスミマセン。
蛾に関しては年明けまでシーズンと言えばシーズンだが、
地味な種類ばかりになってくる。
ここに来て、また気温ががくんと落ち、最高気温は15度に
満たない日が続き、夜の冷え込みも厳しくなってきた。
そろそろトンボも滅入の季節を迎えそうである。
今年は、珍しくこの時期時間が取れるので、トンボの最終シーズンを
見届けたいと思っている。
お昼頃になり気温も幾分上がってきたので、トンボのいそうな場所へと
出かける。
やはり予想したとおり、ここ数日の冷え込みでトンボは軒並み姿を消した
ようである。水辺で一頭だけアカトンボの残存個体が見られた。
この時期になると自身の体温を上げることで必死な感じである。
アキアカネはもう一頭♀らしきが見かけられた。
他にトンボは・・・と探すと、何頭かよろよろと飛び出すものがいる。
オオアオイトトンボはいくつか残っているようだ。
この個体の隣にマユタテ風の♂が止まった。
ヒメアカネっぽくも見えたのだが、後回しにしたのがいけなかった。
このオオアオイトを写している内にしびれを切らしてどこかへ飛んでいってしまった。
そのあたりをもう少し探してみると、まだオオアオイトがかろうじて生殖活動
をしている。
200で写してみたが、二頭にピントを合わせるまで集中出来なかった。
更に、二刀流のもう一本*istDS+sigma17-70で写してみる。
この時期のコントラストは凄い。自分の影が暗すぎて探索の邪魔になるくらいだ。
K20DのDレンジ拡大を使ったらもう少しマシだったかもしれないが、空はちょうど
いい感じなのに、雲が飛んでしまっている。
オオアオイトもほどほどにして、もう少しトンボを探してみることにする。
すると程なく、小さなアカトンボの姿が目についた。
慎重に近寄り、ファインダーで何となく確認した感じでは、尾部付属器が反り上がって
いないようだったのでヒメアカネだと思われた。
とりあえず証拠写真を撮ろうと一枚写したら、またもやしびれを切らしたか?
どこかへ飛んでいってしまった。
これでは種類の確認はできない。
アカトンボはとりあえず見失ってしまったので、今度は日当たりの良い草むらを
探索することにする。晩秋の陽は照射角度が低く狭く、暖かい場所はほんの少し
しかない。
その草むらは午後の太陽光を集めて非常に暖かいポイントとなっていた。
見ると、ツマグロヒョウモンが何頭か群れている。
いまやどこでも見られるような存在になってしまった蝶だが、絵にはなるので、
見かけるとついつい写してしまう。
まずは♂のショット。
♀もいたので写している内に傍らの花の蜜を吸い始めた。
コントラストがきつい条件での撮影になったが、花びらがやはり飛んでしまった。
K20Dなのでかろうじて大幅に飛ぶことを免れている感じはする。
蝶に気をとられている内にふと気がつくと、一直線に飛んできたものが、目の前に
止まった。オツネントンボである。しかも、その直後、もう一頭がその真上に止まった。
上の個体が一回り大きく見え、♀だと言うことは分かった。下の個体は♂だと思っていたが、
最近細かい物がよく見えないので、確認出来ない。
何枚か写して更に個別ショットを写そうとしたら、上の個体が飛び立ち、それを追うように
下の個体も飛び立っていづこかへと消えた。思ったよりも遙かにすばやく力強い飛翔だった。
春に訪れたときに出会ったオツネンの直系の子供だとおもうと感慨深い物がある。
越冬前のオツネンはもっとゆったり飛ぶという印象があったが違っていた。
見上げると、彼らが飛び去った先は、秋の陽を真正面から浴びる斜面になっていた。
もう少しオツネンの写真を撮りたいので、斜面を登ってみることにする。
途中見かけた被写体。このような照度差の場合、いつも悩んでしまう。
大体の場合は順光の適正露出で間に合うが、太陽の角度が低くてコントラストが
強いような場合は半しぼりくらいアンダーにしたほうがよいようだ。
このケースはバックに気を遣いすぎて、被写体はオーバー(苦笑)
さて、件の斜面では果たしてオツネンがいた。
ホソミオツネンもいるかなと思ったが、今日はオツネンオンリーだった。
これは一旦飛び立って止まったときに、本個体が私を意識したような止まり方を
見せた。そう感じただけかもしれないが、筆者にはトンボが枯れ草に隠遁し、
気配を消そうとしている意識を感じ取れた。
ふと眼下を見やると、秋の山里が広がっている。
これはまたとないチャンスと思い、思い切って17ミリで寄って写すことにした。
我ながら呆れてしまったが、今日は本当にピント合わせの集中力がなかった。
というか広角端の周辺付近はピントの山が無いような気がする。。。
なるべくよい角度を心がけているつもりでも、寄ることに精一杯でその先がうまく
表現出来なかったのも残念だった。
面白いのは、オツネントンボが、カメラの気配を意識し、くるっと向きを変えて
止まっている茎の裏側に必死に隠れようとしていることである。
余談だが、そのあたりで一カ所だけ、カメムシ臭い場所があった。
カメムシのにおいには敏感な自分であるが、車に乗り込んだあとも、
何となく臭うような気がする。来ていたパーカーの腹のあたりを
さわってみると、触った手がカメムシ臭い!!これは厄介なものを
連れ込んでしまったか?!途中で車を止め、パーカーを払ったが、
それらしき個体は見あたらなかった。
今年はカメムシ臭に悩まされることが少なくて良かったと思っていたが
シーズン最後にこんな伏兵があるとは・・・オチになって無くてスミマセン。