Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
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写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

マニュアル2Xテレコン検証

2009年04月13日 | その他
そろそろトンボ本番にかかるので、色々な実験遊びも出来なくなってくるが、
4月前半はまだ暇なのと、ちょっとオークション(無料)に最近はまっているのもあって
3kくらいでテレコンやリバースアダプターを買って遊んでいる。

元々持っていたテレプラス1.5倍に、オリンパスのTCON17、それらの同時使用
をシーズン前は試していたが、DA300の100K以下の中古を運良く見つけて購入し、
それの試し撮りをして慣れていく内に、デジタル用レンズにテレコンの使用も試し
たくなった。



これは実は記憶が定かでないが、多分、DA300単体ではなく、TCONをかませて
撮った物だったと思う。それの等倍切り出し。
200マクロ+TCONの時に比べ、収差が少なく、描写も良好である。
最短距離が4メートルほどと、長くなってしまうので、昆虫マクロは出来ないが
中距離の飛翔物体の撮影には適している。ただ、77-55のステップダウンリング
を介するので、取り付けがやや面倒になる。

先日の記事でも触れたが、つい先日、純正のT6-2Xというリアコンを3kで手に入れた。
二倍のテレコンは拡大率が上がる分、ファインダーも暗いし、拡大する分ディテール
も落ちる。マスターレンズの分解能以上のディテールは出せないからだ。
でも、拡大できる分、ピントを合わせやすいという利点もある。




上が、TCONをかました作例。下が、T6-2Xをかませた作例。
いずれも一般的なweb用途を意識して、適度にトリミング後、リサイズ、軽くシャープ
ネスをかけている。いずれもそういった用途では十分見られる画質だと思う。
それぞれの等倍切り出し無処理画像は以下の通り。



TCONの方は、わずかに虹色が出ている。T6-2Xの方はややコントラストが低いが、光線の角度の関係だろう。



この二枚は、T6-2Xをかませた作例で、適度にトリミング後、リサイズ、軽くシャープ
ネスをかけている。



これはDA300単体との画像の比較。上がDA300単体、下がT6-2Xをかませ
たものの等倍切り出し。ピントはまじめに合わせていないが、収差の少ない
ことがわかると思う。



こちらは、T6-2Xをかませた作例のリサイズとその等倍切り出し。
このくらい写ればテレコンを使った甲斐があったと思えるかもしれない。
尤も、トリミングや補間拡大すればテレコン同様のことが出来るのだが、
それを言ったら元も子もないし、テレコンで大きく写せなければ、実際
に写したときに、引き寄せた!という充足感もない。



これは遠くにいた被写体を等倍切り出し。(このくらいの遠距離だとピント合わせは
かなり難しい。いずれ余裕のあるとき、動きの少ない遠くの被写体で300+ダブルテレ
コンーー換算1500ミリ~ーーなど試して遊んで見たいものだ・・・)



鳥の写真で詳細度を表すのは、昆虫マクロからするとちょっときついので
T6-2Xをかませたチョウの作例。

T6-2Xでは、思ったほど画質の劣化がない。さすが旭光学だ。
しかし、使用にあたって予想外に不便な点のあることが判明。

端的に言えば、マニュアル露出が使えない!
マニュアル露出にすると、絞りリングのないDA300は、最小絞りに設定され
てしまい、超スローシャッターでしか写せなくなってしまうのである。200マクロ
は絞りリングがついているので、K20Dの絞りリングの使用許可設定をすれば、
T6-2Xをかませてマニュアル露出が出来るが、たかだか400ミリでF8では暗く
なり損なので、あまりこの組み合わせは使いたくない。。。

これは致命的である。一般的には、絞り優先自動露出でも十分鑑賞に堪える
絵が撮れるが、照度差があったりして、カメラ任せでは思うような露出結果
にならないこともあり、自分はここ数年マニュアル露出一辺倒である。

そしてT6-2Xをかませた場合、カメラのAEに誤差が出やすいことが判明。
状況にもよるが、順光撮影では、2倍から4倍程度オーバーに写る事がわかった。
ただ、言い方を変えれば、もっとシャッタースピードを上げられるということで、
手ぶれの危険を減らせると言うことである。
では、実際にどうやって対処するか?最初は戸惑ったが、落ち着いて考えれば
DA300単体で写しているときに比べ、4倍露出をかければよいわけである。

当然、AEまかせの撮影なので、ファインダーにはAE判断でシャッタースピードが
表示されるが、写すときに露出補正をして本来の適切なシャッタースピードに
設定するわけである。K20Dのダイヤルはイマイチ反応が鈍く、現場での操作には
手間取ることが多いが、慣れれば何とかなりそうである。

と、色々実験はしてみたが、どれほど現場でこれを使うのか?というと、
多分ほとんど使う機会は無いかもしれない(笑い)

でも、ここまで色々試写してきたのは、「夏の本番」に備えてのことなのだ。
つまり、ストロボとの併用である。
しかし、T6-2Xをかませた場合、絞り優先自動露出しか使えないのと同時に、
ストロボもマニュアルで発光させることが出来ない!これは痛い!!!
電子制御でなく、物理的にマニュアル発光できるストロボなら問題ないが、
手持ちでそれが出来る280Tでは光量が足りない。360FGZではただのTTL
になってしまうが、これでも光量が足らないことが判明!!!ワンランク上の
500FTZではかろうじて光が届くことがわかったが、いかんせんただのTTLで
ある。TTLでは無駄な電池の消耗が大きいので、あまり使いたくないのだが、
光量の制御には照射角度のズーム度合いを変えるしかないようだ。

そんなわけで、600ミリF8構想は今のところ暗礁に乗り上げている(笑い)
昔、A2XーSを持っていたのを手放してしまったのが、今更ながら痛い。。。
600ミリではファインダーに入れるのが大変な上に、暗くてピントもつかみづらい
ので、まあ致し方なしか。。。。
最後の悪あがきでDGタイプの1.5テレプラスを落とした(元々持っていたテレプラスは
レンズ焼けがひどく、それが霞む原因になっているようだ)ので、450ミリF5.6構想に
切り替えようかと思っている(笑い)

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