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【訃報】 川崎峰男さん死去


 最後の集通鉄路撮影の際に北京-赤峰-熱水と移動した途中で休憩した際のスナップです。隣に居るのは楽器を演奏して金をもらう人なのか、それとも楽器売なのか良くわからない女性です。川崎様が非常に興味を持たれ、一緒に撮ってくれとリクエストを頂き撮ったカットです。 05,10,15

 鉄ちゃん仲間であり、また歳が少し上であるためにいろいろご高配をいただいておりました川崎峰男さんが14日に亡くなったという訃報が舞い込みました。(享年59歳)
 川崎様とはO谷ツアーでご一緒させていただき、その後何度か渋谷・レストランパンダでの中国鉄大宴会で杯を交わして親しくさせていただいて住所・メアドのやり取りをして、いつしか年賀状のやり取りが始まってから早いもので数年が経ちます。最初は、1枚1枚丁寧に引き伸ばしたバライタ(印画紙)の年賀状を頂いておりましたが、一昨年の年賀状で「バライタの年賀状も今年で最後です。」と書き添えた年賀状を頂いて、ご病気でも?と心配しておりました。その後、中国鉄大宴会にもお顔が見受けられなかったのでどうしたものかと案じていたところ、末期癌で余命1年で入院・加療中と言うお話を鉄ちゃん仲間から伺い、愕然としたことを今もはっきりおぼえています。
 川崎様はとにかく何でもはっきり言う方で、初対面だととっつきにくいと言う感じを受けますが、逆に裏表のないご性格で慣れてしまえば多少のキツイ一言も楽しい一言に思えるのが不思議でした。仕事は保険会社で管理者を務められておりましたが、そのご性格からキツい事も言う反面、情に厚い方として親しまれたのではないかと勝手に察しておりました。
 川崎様とは05年10月15日~22日まで中国・集通鉄路へ最後の前進型撮影にご一緒していただいたのが、我々のツアーとしては最初で最後の参加となってしまいました。このときは集通鉄路の前進型も本当に末期状態で日によっては半数以上がDL牽引と言う情報の中、いざ現地に向かうとDLの姿は非常に少なく、フイルムが足りなくなるくらいの効率で撮影が出来、口の悪い(すいません悪い意味じゃなくて、親しみを込めてです)川崎様が”良かった!良かった!”を連発していただき、主催者として肩の荷が降りた思いでした。
 普通、訃報を頂くと"大先輩を失い、その損失は計り知れないものがあります。」とコメントする事が多いですが、川崎様は大先輩ではありません。大先輩とは年が一回りも、更にもっと上の方をさす言葉で、私よりたった7歳上だった川崎様は身近な先輩を失ったと言う方が適切だと思われます。この訃報は誰もが"早すぎる…"と言う言葉を使うと思いますし私もそう思います。昨年はやはり中国鉄で親しくなった先輩が亡くなられたと言う報を受けたばかりで、早すぎるお二人のお別れに愕然としています。
 川崎様から毎年頂いた年賀状はいつも、たかが7歳。されど7歳を感じざるには居られない写真が送られてきました。特に三菱鉱業美唄鉄道の4110号の写真が年賀状になっていたときには「自分は雑誌でしかしらない存在なのに数歳上の川崎様はしっかり撮っている…この7年は大きかった」と思ったのを思い出します。(冷静に考えれば自分はどうしようもない事なのですが…)


 集通鉄路撮影の帰り道に万里の長城バックで記念写真を撮りました。この頃は癌が発病するなんて思いもしませんでした。 05,10,22

 これからまだ中国蒸機も完全淘汰されたわけではないので、撮りたいターゲットがあっただろうに、そう思うと川崎様の無念が伝わってきます。
 05年に中国でご一緒したときに納得の行く写真が撮れたと子供のような笑顔で語りかけてきた川崎様の無邪気な顔が今も忘れられません。心よりご冥福をお祈りいたします。

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