祇園精舎

気の向くままの徒然日記

大型特殊免許・実技試験

2008年01月13日 | 資格・免許
和歌山の免許センターへ向かう。

13:00~受付なので30分前には到着と考えていた。

その前に温泉に入りくつろぐ。このまま行かんとこか?…イヤ アカン



慣らし走行を兼ねてCBの出陣である…が天気が悪く確実に雨が降りそうだ。。。


免許センターはナカナカわかりにくかったが到着が12:30と予定通りである


電話で予約した時は開始より早くきて受付をしてくださいと言っていたが13:00までは試験所事務所のカーテンが閉まっていて何もできなかった

しかしセンター内は人が溢れている。
100~200人ではきかないくらいだ。
大半が学生っぽいがこんなにも免許のことで来るのか?と驚いた。

受付は長蛇の列ができたが普通車。
隣の大特、大型、二種の受付は数人が並ぶのみ。自分は3人目
ちょっと優越感に浸れる。。。


初めてなのでと窓口に伝えると事務所内に入ってくるよう言われ、中で申請用紙を受け取る。
親切に書く箇所と窓口を教えてくれたのでその通りにぺっぺっと書いて¥4400分の印紙を購入して写真とともに貼り付けて提出。

しばしすると視力検査があり、学生連中と混じりながら実施。
ちょっと見にくかったので先々に不安がある。

深視力はなかったが二種になるとあるらしい


後はコース出発地点で待機と思ったより簡単に手続きが進んだ。

とはいえ、まるっきり初めてである。緊張はあまりないが勝手がわからない不安がある。



『只今を持ちまして、運転免許試験の受付を終わります。これから運転免許試験を開始します。~

学科試験を受験される方は、二階の第一学科教室前でお待ちください~

技能試験を受験される方は、発着点におきましてコースの説明がありますので、お集まりください~

書類審査のみの方は、今しばらくロビーでお待ちください…。』

『只今より運転免許試験を開始します。』

午後1時半になると、テープ音声が場内に流れた。

しかし試験官が来ない。。。待つこと30分。待合室でコーヒーを飲んでボー…としてると教官がきてて技能試験の説明が始まるところだった。


以前勤めていたところの上司に似ている…
何かヘビみたいみたいな妖しい目つきがそっくりで胡散臭い。。。


とはいえそれは関係なく
大型特殊自動車試験Bコースの看板をだして説明する。


試験のポイントは「法令」「技術」「円滑」を見きわめるという。

「法令」は道路交通法という法律にしたがった走行ができるか。

「技術」は、自動車を正しく走らせる技量があるか。

「円滑」は、自動車をスムーズに走らせることができるか。

とのことだが「質問はないか?」と問われても特にない。。。


なんせコースはわからない。車両の勝手もわからない…となればあとは開き直りである。
フォークリフトの4tは運転した経験があるのだけは強みだった。


説明後、しばし待機。
教官は消えた。車両を暖機しにいったみたいだ

見ると自分を含め計5名。一人は2種で最後の受講。自分は3番目といいポジションである。



車両がきた!!一人目が早速乗車し走る。どうやら受付した順番で先に並んでいた二名とも大特のようだ


一人目が走っているときに他の人と話をした。

一人目と二人目はどうやら仲間みたいで二人目の人は大特の実技試験が8回目という!
四、五人目は自分と同じく初めてであるが。。。

その二人目が実技試験を受けてるときに四人目の人と話をしたが

「大特って1~2回で受かるようなイメージがありませんでした?」とお互い思ったことを交し合う。

え~?!かなり難しい?!

そして午後2時半がまわり、自分の出番が回ってきた。
もはや天候は雨である


前に受けていた人達が車体の周囲を念入りに見てまわって乗車していたので自分もそれに習い乗車。


運転席は試験官の左に位置している。
とはいえもとは一人乗り車両の中を、右横に試験官用の座席を増設したようだ。
右の方向指示器が試験官席で隠れていて、後方からはほとんど見えない…

車両左側を昇って運転台のドアを開ける。

「よろしくお願いします」これは礼儀。

乗車して待っている試験官に免許証と、受験番号表を渡す。

「はいよろしく。気楽にがんばってください。」

ムム…気合は入れてるんだぞ


席に腰を降ろしたものの、手順がわからない。。。
とりあえずシートベルト…ん?ない!!
何も言ってくれないので聞く。

「シートベルトってあるんですか?」

「ん?2点式だ」…なるほどオシリの下だった。

座席の前後調整をあわせレバーを引いてシート調整。


ルームミラーをあわせてエンジン始動していいのか?
え~い!!入れてまえ!!

「ブルルーン…」大きな音が響く。よしよし


とりあえず車内を見る。
左手の赤いレバーがサイドブレーキだよな?
右手の3つレバーがバケットの操作だよな?

足元のペダル3つがクラッチ、ブレーキ、アクセルか?

踏むとクラッチとブレーキが連動してる?一つ踏むと左端と中央のペダルが動く。
ん?見るとチェンジレバーがない?

「前進はどうすれば?」

「なんや?運転したことないのか?」

「ハイ、初めてです。」

「右手のレバーを上にすると前進、下にするとバックや!」

なんと一速走行のAT車か!

「そしたら指示器は…?」

「左手のレバーや」

これは少しやばい。普通車や乗りなれてるのと逆だ。
ギアと指示器を間違えそうや…と思った。


まず車体前方についているバケットを走行できるようにするため地面から少し浮かさなければならない。

初めてのうえ試験官は何も喋らないので操作がドギマギする…

一応絵柄があるので3つのレバーで一番左端と思う。引いてみよう。

すると少しエンジン音が変化すると共に、バケットが上昇した

しかしどの程度上げればいいのか見当がつかない。適当な感覚で

「この辺でいいですか?」と訊ねると一言

「エエよ」である。。。どのあたりなのかを教えてもらいたいものだ


よし発進しよう。
パーキングブレーキを解除!
シフトレバーを前進にいれてウインカーを右折にだして後方・巻き込み確認!

しかし指示器が点いているのはわかるが左右どちらの方向に点いてるのかさっぱりわからない。。。

あとで気がついたが試験官の席には左右と独立した方向指示器の表示があった。。。

ゆっくりとアクセルを踏むとノロノロと動きだした!おぉー!


さてコースを走る前に脇道に反れ、数十メートル間試験走行してよいとの事。


よしウインカーを出して右折!と思いきやアクセルを踏んでも動かない!!

「えー!!何で!?」と心で焦ったが、早速シフトレバーと指示器の操作が間違えた。

おそらく試験官のペンが動いていたと思う…。


試走は特に問題はない。後輪が操舵輪であるため大きい車輌なのに小回りが利く。
それはフォークリフトで経験していたが操作方法と車高があるのと先端のバケットが妙に違和感を感じる

さて本コースに戻り、試験開始。

外周の大外にでて直線。
競馬でいえば最後の直線だが、この試験ではいきなりスパートである。

「ハイ、20㎞/hを出してよ」と試験官がいう。

一速でアクセルを踏む!
たかだか20㎞/hの走行だがこの車両では必死!

車両全体が揺れ方向がふらつく。
とはいえ目線を遠くをみて運転すれば自然と修正されるのでこれは問題なかった。


しかしここからが曲者。

コースがわからない。右折するのはわかるがどこで曲がるの?ってやつ。

「ここを右折ですよね?」と訊ねると「そう」と答えがくる。

曲がると
「何処へ行くんだ。」と言われブレーキ。

手前を曲がった
試験とは直接関係ないが間違えたことにより、慌てたりして減点の機会が増えてしまう。


もはやクセとは恐ろしいもので…シフトと指示器がわからなくなり思ったように進まない。

踏み切りを渡り左折するところを

「次はどこ行くかわかってるよな?」と聞かれ眼鏡が妖しく光る

「はい、左ですよね?」と言うとうなずく。


チラッと試験官の席の指示器ランプをみると右折で合図してる!!

しまった!!今まで全部逆で合図していた!!もはや絶望的であった


とはいえ何もなく方向転換の場所までいくのだが、どこで曲がればいいのかわからない。
コースの間違えが多発である。。。


方向転換は車庫入れの要領だけど
後輪操舵の車両の場合、外輪差が生ずるので出る方と逆側を空けておかないと、車体の後部を当ててしまう。

これはよく理解してるつもりだったのに縁石に左前輪を乗り上げる失態をしてしまった。脱輪ではないが指摘されたぜぃ~

ちくしょう~


そして本コースに戻るのだがまた指示器の方向が間違えていた。。。


結局コースを完走できず途中で発着地点に戻されてしまう。


評価は…
「コースを覚えてきてください」の一言。。。


掲示してるトコロって一箇所。来た時は掲示してるのがわからなかった。
自動車学校のようにコピーはできないみたいで昼休みはコースを開放してるので歩いて覚えてくださいとのこと

ガックリだよ


結局、前者2名は合格で初めて受けた連中たちは全員不合格。

バトンを受け取る形で幕を閉じた。

そしてまたの再開を誓い試験場を離れる。


とはいえ始めての大特技能試験はオモシロかった。
帰りは大雨でびしょ濡れだけど気持ちは軽かった。よいアプローチになったと思う。