祇園精舎

気の向くままの徒然日記

日置川マラソン 記

2008年11月09日 | Run & Walk
前日から天候が悪く、回復するに期待をしたものの終始雨であった。
吐く息も白い・・・

雨はパラつく程度なので大きな支障はないけど、スタートする前から新しいシューズは泥で汚れ、モチベーショーンや気温が下がるといった感じであった。

1000人以上の走者が集まったらしく8年ぶりに盛大といっていたが…近場のコンビにの食品は売り切れ、大便がしたかったけどWCの空きがない…といったことがあり事前に備える必要性を感じた。

あと靴が泥だらけになったので新聞紙の携帯、雨がある場合は帽子やレイン用のユニフォームも必然になってきた。

10時スタートだが、5分前にスタート地点に立った時に妙にテンションがあがってすごいワクワクしていた。

全面道路を封鎖してスタートに立ってる・・・写真やカメラや声援が多い・・・
田舎モノが都会に上京したような感じ。
久しぶりな大会の感蝕。


シンガリから近いスタートで先頭とは結構な距離がある。
スタートして団子状にゾロゾロと出発。

渋滞が緩和していくまではのんびりと走っていこうと思っていた。
気持ちが高ぶってたのか足が軽かった。

1キロと走っていると、普段走ってると感じるペースにしてみる。
流れが落ち着く前に適度に抜いていける。。。

2キロ、3キロ…と走ってるとアッと言う間であった。

アナログの時計をみると3キロを15分ほどで走ってたので驚いた。
1キロ6分のペースで考えてたから狂いがなければ明らかにペースオーバーである。

「このままいったら最後までもたないだろうなぁ」

と思ったが調子が良すぎたのでそのまま抑えず走った。

適度に人を抜いていって、周りの景色をみる余裕もあって、沿道で応援してくれてる人に手を振って
「ありがとう~」って声をかけてる余裕もあった。

足や息遣いはまだまだ。給水地点にきても補給しなくても問題ないやって思えるほどであった。

でも5キロを25分足らず、6キロを30分足らず、7キロを35分足らずのピッチを刻んでたので自分の中ではこれは速すぎる!って思った。



9キロを越えて反対車線に先頭集団とすれ違った。

およそ3キロ差の距離…速い~!
張り合うつもりはないが力量は格段の違いだと感じた。

手を振って「頑張れ!」って声をかけた。
遅い自分が応援してるのがなんだか滑稽に思えてきた。

もう七、八年若ければ・・・早く始めるか続けていれてたらなぁ・・・
今は全然敵わないけど、とにかく持てる力をだしてやるんだ!と思えた。


10数キロを走って折り返し。
残り半分、結構力を使って余力が微妙だな…と思ってた。
体力を温存して後半スパートしていくつもりだったのに失速しかねない
でも時計をみると約50分の走行時間。
完走できれば…て考えてたのにでもいい線を走ってると自分で思えて、もしかすると頑張り次第で入賞できるのでは?って欲がでてきた。
とにかくやるだけやろうって気合が入る



12~13キロ走って初めて給水した。6箇所あるうちの4箇所目。
結局給水したのはここだけだった。
足を止めて1口か2口飲んだだけで十分だった。
そんなに飲めなかったのが自分でも不思議。
でも少量でもビタミンが入ってるのかなんだか元気になれた。


とはいえ15キロを越えて残り5キロの表示がでてきた時には足に疲労がきた。
やっぱり20キロまでもたなかったなぁって思えてきた。
残り5キロ…疲労がなければ30分ほどで走って終わりだが、その30分が長い距離で地獄に感じてきた。


しかしそれ以上に沿道の応援が何よりのエネルギーに変わったのは間違いなかった。
手を叩きながら「頑張れ!頑張れ!」って笑顔でいってくれるとうれしくなって手を振ってしまう。

道行く人に全て手を振った。振れた。

すると元気な人は
「ゴールするまで負けるなよ!」とか「諦めないで完走するんやで!」とか色々言ってくれてその度に気持ちが高揚してきて

「ありがとう!」って言える。

応援してくれてる、見てくれている、負けたくない、まだ走れる、頑張れる、そんなことを心の中で連呼して走っていた。





18キロ地点を経過した時に残り3キロの表示…

あと前の人をどんどん抜いていくのでモチベーションも高くなっていたのもある。

今ここでスパートをかけて抜いておかないと最後に抜くことなんて絶対できない!って思うと勝負根性があがる。
一人抜くとまた前方に見える人には負けたくない!

自分と同じ種目の人には負けたくない!年長者にも負けてたまるか!
必要のない闘争と意地がでてその時は必死に走ってた。

沿道の応援も律儀に応えていたけど、みっともないほど呼吸が乱れていた。


残り1キロで前方に15人ほど見えたが、全員抜けるにはもう距離もスピードも体力もなかった。
入賞の野望は甘かった、残念だけどこれが今の実力だなぁってシミジミ思いながら最後の登り坂で抜くだけ抜いて

「あぁ!もう限界だ!」って声をだして笑った。



そして泥だらけのグランドを周回してゴールした。

今持てる力を全てはき出せれた。
あと1キロ走るとなってももう出来ないくらい力を使い果たしたと思える。ゴールした瞬間、嬉しさというのか安堵というのか充実感というのか解放感というのか…
一生懸命に頑張るってことをようやく一つ、自分にも出来たんだろうかな


「あぁ…走れた…」っていう満足感があった。




ハーフマラソン

記  録:    1時間36分52秒

種目順位:    13位 /(参加44人中)

ハーフ男女総合: 55位 /(参加288人中)