CoCo壱番屋を全国チェーン店に育てた男の逆境力というサブタイトルがついているようにCoCo壱番屋創業者の宗次徳二さんの自伝です 1948年(昭和23)に生まれ、孤児院から養子になり、八州開発、大和ハウスそして不動産業開業し、奥様と喫茶店「バッカス」を開いて飲食店営業の面白さにとりつかれて、1978年(昭和53)CoCo壱番屋を創業しました。確かに苦労人で仕事一筋人生なのですが、苦労を苦労として厭わないプラス思考と奥様の料理のうまさと明るさが見事に一致して、わき見をせずに愚直にカレー道を精進した成果でしょう。日本一の標語「お客様 笑顔で迎え 心で拍手」で喫茶店「バッカス」を脱サラして開業した初心を貫いた宗次夫妻は幸せな夫婦であります。CoCo壱番屋モットーは「ニコ、キビ、ハキ」(以前奥様がこのモットーを「NHK」と呼んでいるとお話していた)で「繁盛のすべて原点は接客にあり」と謳っております。早起きの奨励、明るい挨拶、掃除の徹底…、どれも真新しいことではありませんが、凡事徹底した結果であります。変人経営者と言われる所以であります。みんなと同じことをして
いたら、ナンバーワン、オンリーワンにはなれません。事を成すには「狂」になれであります。CoCo壱番屋でカレーを食べる時には「狂」になって食べます。