我が家のおひなさま２つ

幼いころから、おひなさまには特別な思いがあって、
大好きな季節の、大切なお人形でした。
実家にあったものは豪華ではなかったけれど、
ガラスのケースに小さなお雛さまが勢ぞろいした
とてもかわいらしいものでした。
そこに繰り広げられている物語を想像して、
いつまでも眺めていました。

娘が生まれたとき、買っていただいたお雛様は、
昨年他界した大好きな伯母の作品です。



木目込み人形を教えていた伯母の最高の作品なのだそうです。。
今年も二人の娘たちを見守ってくれています。

もう一つ、私にとって大切なおひなさまがあります。



15年ほど前に他界した大好きなおばあちゃんが、
デイサービスのときに紙粘土で作ったものです。
誰のためというのではなかったと思います。
ボケることもなく、元気なおばあちゃんでしたが、
もっと元気な頃に木目込み人形を作ったその手で、
紙粘土しか材料のないところで、
愛おしそうに、心をこめて作ったのだ思っています。
私が欲しいとねだったような気もしますが、
もう忘れてしましました。
でもおばあちゃんの心を手放したくなくて、
今も大事にしています。

いつか実家にある小さなおひなさまたちも
我が家に迎え入れたいと、密かに願っています。


　　　　　　　　　　　ほりかわ