http://www.sanobi.or.jp/tenrankai/2010/horiuchi.html
「留学生からみた韓国」の講座で一緒だったCちゃんと、
7/19(月)佐野美術館に行きました。
8:50分のJRで三島へ。そこからは、伊豆箱根鉄道で、三島田町へ。
そこからは、徒歩5分で着きます。1時間20分の行程です。
なぜ、こんなに早く出かけたかというと、
14時から、堀内誠一さんの長女花子さんとスズキコージさんの
対談があったからです。その前に展示とお昼を済ませようという計画でした。
10時過ぎに、佐野美術館に着きました。
開館してすぐなので、めっちゃ空いてる!!
Cちゃんは、アンジェリカのメンバーでもあるので、子どもの本には
詳しいです。なおかつ、イラスト関係の仕事をしておるので、
アート関係にも強いので、二人で、ゆっくりと見ることができました。
「このときのこれは、こうだったんだよね」
「あっ、このデザイン、超素敵!!」
「美しい~~^^」
「おしゃれだよね~~~!!」
とあれこれ、感想を述べ合いながら、小さな会場を2時間かけてみて回りました。
今回は展示のタイトルにもあるように、
絵本よりは、旅とデザインに力が入った展示だったと思います。
以前、銀座の「教文館」で堀内誠一展を見た際にも、
デザインの仕事の素晴らしさはわかっていましたが、
今回、じっくり見て資料を読んで、改めてセンスの良さに感動しました。
とにかく、私たちがよく目にする雑誌の総合プロデューサーとして
その当時、時代の最先端を走っていたこと、
あまりにオシャレな紙面のデザインに、びっくりしました!!
クロワッサンやアンアン、ブルータス、ポパイのロゴは掘内さんのロゴです。
見ると、その雑誌のイメージがすぐにわきますよね?
感動の嵐が吹き荒れていましたが、取り合えず、昼食へ。
隣の和食レストランで食事しようと一旦外に出ました。
庭園が隣接しており、その隆泉苑は廻遊式庭園で、豊かな湧水と、
四季折々の美しい変化が楽しめる素敵なレストランです。
Eの会員でもあるSさんは、ここで披露宴を行われたそうです。
ところが、
「今日は、予約のお客様でいっぱいで、一般のお客様は15時以降なら」
と言われ、仕方なく、向かいのイタリアンレストランへ・・・・
混んでいたので、まあまあな味を期待していましたが、最悪でした・・・・
みなさん、そこには行かないように・・・(余談です)
14時からの、講演会は堀内花子さんとズズキコージさんの対談。
いかに、スズキコージさんが、堀内さん見出してもらい、その後の
画家人生に影響を与えたかが、すごくよくわかりました。
なんとなく、知ってはいましたが、スズキコージさんご本人の口から
お話になると、堀内さんに凄く感謝していることがわかりました。
花子さんは、ご家族でフランスに移住されたときから、
大学までずっとフランスにお住まいだたので、
今は、フランス語の通訳のお仕事をされているそうです。
父は忙しかったので、あまり、一緒にいて、父らしいことをしてもらった記憶がないとおっしゃっていました。
私が「お父様にいろんなプレゼントをもらったかも知れませんが、
こころに残っているプレゼントとか、嬉しかったものはありますか?」
と質問したら、
「特に、プレゼントをもらった記憶はないですね~
旅行には良くつれていってもらいましたが・・・
旅のお土産も、いろんなものが転がっていましたが、私にではなく・・・
お誕生日になにかもらった記憶もないですし・・・
友人に送るお誕生日カードに、こんな風に書いてと頼むと、
よく書いてくれましたが・・・」
という答えが返ってきました。
一時間半の対談はあっという間に終わりました。
もうひとつ質問したかったことがあったので、
終了後、ロビーで直接花子さんに尋ねました。
私:「堀内誠一さんの絵本で特に好きな絵本はありますか?」
花子さん:「特には、ないですね~
大人になってからは、『マザーグース』と『秘密の花園』の絵は好きですね~
『ぐるんぱのようちえん』は私が3歳だったころの作品なので、よく読みましたが・・・」
私:「『マザーグース』の原画を拝見して、あまりにも綺麗でびっくりしました。
ただ、本になると判が縮小されてもったいないと思いましたが・・・」
花子さん:「あれはね~、小さいダイジェスト版はやっぱり残念。もとの版型と父の装丁で復刻したいと思っているんです。」
私:「『たろうのおでかけ』の中で、おかあさんが手作りのアイスクリームを持たせてくれますが、
その当時、二段式の冷凍庫はなかったので、凄く不思議だったんですが?」
花子さん:「そうですよね~ただ、あれは、村山さんがお書きになたので・・・
でも、父はシャーベットが好きでよく買って食べていました。
それも、一人でですよ(笑)そういうことが関係しているのかも」
とおっしゃっていました。
花子さんは、薄いオレンジの麻のオーバーブラウスに白いパンツという
爽やかな服装でしたが、お人柄もとても気さくで飾らない感じの方でした。
帰り道でCちゃんは、
「スズキコージさん、講演会に慣れていない花子さんの対談だったから、
時々質問を花子さんに振って、ちゃんと仕切っていたことに一番驚いた!」
と言っていました。
また、
「スズキコージさんのお子さんが、あんなに大きくなっていてびっくりした」とも。
Cちゃんは、「子どもの本を読む会」のメンバーでもあるので、
講座で、スズキコージさんのあの若い奥さんや赤ちゃんだったお子さんにも
会ったことがあります。
「赤ちゃんだった頃は、嬉しそうに何枚も写真を見せてくれたんだよ」と。
この日、朝から出かけて、帰りが5時過ぎになりましたが、
とても充実した1日でした。
昨年の夏、Cちゃんと韓国のS子さん(そのときは一時帰国)と
東京現代美術館に「メアリー・ブレア展」に行きましたが、
ジブリ館にも行ったので、とても駆け足で見て、
なんだか、もったいなかったという悔いが残りました。
メアリー・ブレア展(もう終了しましたが)
http://www.ntv.co.jp/mary/
ディズニーの絵を描くアーティストですが、あまにも素晴らしい絵に
ちょっとディズニーを馬鹿にしていた私の想いは見事に払拭されました。
「堀内誠一展」は、会場も小さいし、展示数も少しですが、
じっくり見て楽しめる場所なので、ゆっくり時間の取れるときに行くのがお勧めです。
おまけに・・・
あんまり可愛いので、グッズを自分用にに購入!(ペンケースとタオル)
N.N
あったかいし、
ユーモアがあって、
ユニークで、
・
・
・
大好きです。
TTT
早速のお返事ありがとうございます。
私の配慮が足りなかったために、お気を煩わせてしまったこと、
大変申し訳なく思っています。
私と弟は、幼稚園の頃、
月刊こどものともとかがくのともを定期購読していました。
特に『ぐるんぱのようちえん』『たろうのおでかけ』『ちのはなし』は
母が弟に読んでいた記憶と、
自分で何度も繰り返し読んでいた記憶があり、私の心に染み込んでいます。
『ちのはなし』では、幼ないながらも、
血は「せっけっきゅうとはっけっきゅうとけっしょうばん」で出来ていることを知りました。
ひざ小僧なんかを擦り剥くと、
「いま、わたしのけっしょうばんが、バイキンといっしょうけんめいたたかっているんだ!」って
思っていましたから・・・(笑)
ロビーでおなはしさせていただいたように、きっと弟にも似たような思い出があるはずです。
また機会があれば是非、展示会に伺います。
ご丁寧なお知らせ、ありがとうございました。
中村尚子
会場の規模によって、展示内容は変わりますし、今後巡回の機会があれば、原画を差し替えたり、アエログラムや写真など、新しい資料でふくらませたいと思っています。
どうぞまたお運びいただける機会ありましたら、お声をかけて下さい。堀内花子
直接コメントを頂きありがとうございます。
また、ご指摘ありがとうございました。
仕事となると、相手もいること、
不用意に載せる内容ではなかったですね。
申し訳ありませんでした。
訂正させていただきました。
思いつくままに書いたブログなので、
私の思い込みなどあり、
花子さんの本意ではない部分もあったかもしません。
重ねてお詫びいたします。
中村尚子
マザーグースの下りのところ、誤解を招く可能性があるので、「あれはね~、小さいダイジェスト版はやっぱり残念。もとの版型と父の装丁で復刻したいと思っているんです。」にとどめておいていただければ幸いです。
わざわざ遠方からお運びいただいていたんですね。ありがとうございました。
あのあと妹に「父からは手紙をたくさんもらっていると答えればよかったね」といわれ、その通りだと思いました。
堀内花子