緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

患者さんに向き合うということ

2010年07月09日 | 医療
意識にムラがあり、つじつまがあわない言葉や振る舞いを認められるような病態をせん妄と言います。体に負荷がかかる身体状況(つまり、重い病気や手術後など)やご高齢の方には、まれではないものです。波をもって、そうしたせん妄を認めることがある方でした。ある日の深夜、絶食指示が出ているその方が、「ケーキを食べたい」と言われたそうです。その前後の状況からも、確かにやや混乱されていたようではありました。それを聞い . . . 本文を読む
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