緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

朝焼けの空を眺めながら

2012年09月09日 | 医療
がん性腹膜炎で腹部の膨満が強く、横になると苦しくて眠れない患者さんがいました。横になると下大静脈症候群を呈し、循環動態の変化で表現しがたい不快感なのだと思いました。腹壁の伸展痛をフェンタニルとケタミンとフルルビプロフェンで緩和しつつ日中は起きていたいという希望から短時間作用型のミタゾラムで入眠から朝まで持続投与していました。相当の高用量の薬剤ばかりでしたので、安全域が狭く、深く眠ると容易に呼吸回数 . . . 本文を読む
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