緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

第3回勉強会

2010年10月31日 | 医療
第3回緩和ケア勉強会のお知らせです。

11月16日(火) 18時~19時半

今回は、オピオイドローテーションがテーマです。
換算比を用いて一緒に計算し、
実際に、どのような切り替え指示を出すか具体的な例を提示します。
ですから、講義というより、演習ですね。

例えば、
オキシコドン 朝8時20㎎ 夜20時30㎎ 
レスキュー5mg/回を1~2回飲んでいる患者さんが、経口内服が難しくなりました。

フェンタニル貼付剤に切り替えるには、何㎎のものにすればよいか
実際には、何時に貼って、内服薬は何時分まで続ければよいか

モルヒネの注射薬に切り替えたいけれど、一日何㎎をどんなポンプに入れて
何速で設定すればよいのか・・
希釈した方がよいのか、するとしたらどの位に?
レスキューはどう指示を出せば安全で、有効に使ってもらえるのか??

これは、かなり高度なものに感じられるかも知れませんが、
一度一緒にやってみると、きっと、意外と簡単・・と思って頂けるように感じます。



また、院内のPCAボタン付きシリンジポンプのデモ機をお借りして、
設定してみたり、シリンジをセットしたり、PCAボタンを押してみます。

お申し込みは
  ↓
http://www.teikyo-u.ac.jp/hospital/newsandtopics/20101116.html

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6 コメント

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Unknown (わかの)
2010-10-31 19:01:45
はじめまして有賀先生
現在緩和ケアチーム立ち上げに関わっています看護師です。何時もブログ拝見して勉強させていだたいております。帝京の勉強会も一回目から最後まで参加させて頂こうと思っています。第三回目の勉強会もとても楽しみです。
 三回目の勉強会で説明して頂きたいことがあるのですが。持続の静中・皮下注を施行する時、流速の決め方がよくわかりません。UPさせる時も濃度をあげるべきなのか流速を上げるべきなのかがわかりません。もしも可能であれば勉強会で一度説明して頂けるととても嬉しいです。よろしくお願い致します。
返信する
わかのさん (aruga)
2010-10-31 19:26:45
こちらこそ、はじめまして。
コメントありがとうございます。
また、勉強会へのご参加、ありがとうございます。
このように質問を頂くと、次の勉強会の準備にも力が入ります。流速、濃度、何を目安に決めているか説明に加えたいと思います。(万一、忘れることがあったら(そのようなことがないように準備を心がけますが)、是非、遠慮なくご質問してくださいね)
医療安全上の観点と病棟看護師さんの労務量から、私は決めるようにしています。
返信する
勉強会、参加させていただきました。 (きょう)
2010-11-19 17:18:07
有賀先生、はじめまして。
病院に勤務している薬剤師です。
ブログをいつも拝見しています。
先生の講演も都内であれば、できるだけ拝聴させていただいています。
火曜日も参加させていただき、ポンプで実際に事故が起きにくいように、わかりやすくしていかなければいけないことは本当に大事だなと思いました。でも、換算はできるけど実際に計算・設定は難しいことを実感しました。
いつも勉強させていただき、ありがとうございます。

先日、非常に困ったことがあったので、ご相談させてください。
乳癌術後1年後位に肺・胸骨転移が発覚したかたで、NSAIDs、MSコンチンで疼痛コントロールをしていましたが、MSコンチン180mg/日でコントロール不良。
しかし、ご本人は「お金がかかるから痛いけど、それ以上は増やしたくない。子供が小さいから入院もしたくない。」ということで看護師より相談されました。
とりあえず、値段だけを考え、血中濃度が安定しないことを前提にモルヒネ錠240mg/日に増量・変更となりました。
その2日後、案の定痛みはとれず、眠気が発現したようでしたが、300mg/日に増量されていました。
そこで、PCA付きDIBを提案しましたが、主治医に受け入れてもらえず、その後、状態は急変し、1週間後に永眠されました。
経済的な問題、入院したくない思い等、手詰まりで、今でも、どうすることが一番よかったのか?と考えてしまいますが、手札がないものはしょうがないので、助言をいただけたら、幸いです。
きちんと情報がない状態で、しかもこの場でご相談させていただく失礼をお許しください。
返信する
ご参加くださり、本当にありがとうございます (aruga)
2010-11-19 23:07:16
度々足をお運びくださり、本当にありがとうございます。本当に励みになります。

痛みの病態を十分評価することからでしょうか。神経障害性疼痛の混在を見極め、鎮痛補助薬の適応を考えます。骨痛は、根症状でなくとも、ごく初期からごく末梢の骨へいく神経の障害をともなっていますので、反応が悪い場合には、まず併用し、オピオイドの減量を試みます。次に検討するのが、ローテーションです。
骨痛でモルヒネからオキシコドンへローテーションを行って、減量できた症例を何症例か経験があります。ご家族に医療費が安くなったと喜ばれました。

12月1日の杉並区の緩和ケア勉強会でその一例を提示し、骨痛へのオピオイドの反応性の違いに触れる予定です。会場は、河北病院だったと思います。
返信する
ありがとうございます。 (きょう)
2010-11-20 23:06:16
お忙しい中、ご返答いただき、ありがとうございます。
自分の無力さを痛感します。
専門医が不在で、緩和チームも不在なので、うまくいかないことが多く、悩む日々を送っていますが、少しでも患者様の苦痛が取れるように、頑張りたいと思います。
学習会のお知らせもわざわざしていただき、ありがとうございます。
調べて参加させていただきます。
お疲れのところ、わざわざ返答していただき、本当に感謝します。
ありがとうございました。
返信する
きょうさん (aruga)
2010-11-21 22:12:41
自分のために悩んでくれた人がいた・・
自分のために傍らにい続けてくれた人がいた・・

緩和ケアのもっとも基本的な姿勢をきょうさんのコメントに感じました。

手詰まりとなったから、もっと勉強しようという言葉に、患者さんのいのちがそこに生きているように感じられました。
私も、その姿勢を忘れないようにしたいと思います。
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