利根川のカッパ
2020.1.1
「利根川図志」より
「望海毎談」に、利根川にネネコという河伯(カッパ)がいた、とある。
年々その住みかは変わっていた。
地元の人々は、その居る所を知っていた。
その居る所では、害があった。
実際に、カッパの害のある話は、多い。
「香山牛山」の「活套」中巻に、筑紫の方には河伯の害が多いと記されている。
カッパの害にあったら、金銀花(きんぎんか:忍冬ニンドウの花のつぼみ)を煎じて、服用すれば、神のような効きめがあるという。
試してみると良い。
手指を截断したのを、接ぐ薬方を、カッパより受けたるという話があるが、疑わしいとは思っていた。
しかし、そういうことも有るか、とも思うようになった。
編者注:利根川は、日本一の大河であるにも関わらず、カッパの話は少ない。
2020.1.1
「利根川図志」より
「望海毎談」に、利根川にネネコという河伯(カッパ)がいた、とある。
年々その住みかは変わっていた。
地元の人々は、その居る所を知っていた。
その居る所では、害があった。
実際に、カッパの害のある話は、多い。
「香山牛山」の「活套」中巻に、筑紫の方には河伯の害が多いと記されている。
カッパの害にあったら、金銀花(きんぎんか:忍冬ニンドウの花のつぼみ)を煎じて、服用すれば、神のような効きめがあるという。
試してみると良い。
手指を截断したのを、接ぐ薬方を、カッパより受けたるという話があるが、疑わしいとは思っていた。
しかし、そういうことも有るか、とも思うようになった。
編者注:利根川は、日本一の大河であるにも関わらず、カッパの話は少ない。
「利根川図誌」に見つけたので、ここに記す。
「利根川図志」は、赤松宗旦(あかまつそうたん)の著で、1855年に刊行された。
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