胡瓜をカッパと呼ぶ 「さへずり草 松の落ち葉」
2025.1.23
今、俗に胡瓜を食べ始める時期に、姓名などを書いて、川の水に投じる。
これは、カッパ(河伯)におもねるの意味である。
実に、カッパは胡瓜を好むからであろう。
それで、又世俗が、胡瓜に、カッパの名をつけたのも、面白いことである。
なお、また胡瓜を祇園の神に献上すること等もあって、河童の事を、「かっぱ天王」などとも言う。
尊い神様(天王は、仏教の守護神)に、いやしい河童の名をつけている。
俗のうつり言葉(流行語)は、今に始まったことではないが、畏れ多いこと甚だしい。
訳者注:カッパ巻きも そう。
「さへずり草 松の落ち葉」 広文庫より
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