今、井戸まさえさんが書いた本、「無戸籍の日本人」(集英社)を読んでいます。日本に戸籍ない人が1万人以上いるそうです。普段、普通に生活している人には想像もつかないと思いますが、当然、住民登録もないので住民票はとれない、学校も行けない、健康保険も入れない人が現実に居るのです。貧困や家庭環境や何らかの理由で社会から身を潜めて暮らしている人がおります。この本を読んで私たちの生きている社会でおきている問題で、こういう状況を作り出している日本社会の問題もあると感じています。制度上の問題もありますが、貧困問題や差別・偏見問題も根幹にあります。この問題に出会ったのも、この本の著者である井戸まさえさんが薬害問題や性的マイノリティの問題にも関わっておられ、それぞれの問題の集会などで熱心に関わっておられたので情報交換させて頂いたのがきっかけです。問題を掘り下げていくと他人事ではない私たちのすんでいる社会の構造的なひずみんおようなものが見えてきます。人間的に生きづらい社会から人間的に生きやすい社会に変えていくためには、社会問題から自分の存在に気づき、その生活を見直していくことが大切だと思います。
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