振り込め詐欺についてはいろんな団体やメディアが被害防止に向けた啓蒙活動を展開しているがそれでも被害額は増加する一方だ。
年間500億円、被害者数は1万人超というからこれは本当に驚く数字だ。
背景には核家族化、高齢化、資産保有のアンバランスなどが考えられ社会の盲点と歪を巧みに衝かれているように思う。
そんな中で行政が被害者の「民事訴訟支援」に乗り出すことを決めたようだ。
すべての経済犯は被害者に対し先ず弁済を行いその後然るべき刑に服するべきだ。
残念ながら現状は被害額のほとんどが被害者の手元に戻っていない。
被害者は泣き寝入り、加害者はどこかでほくそ笑んでいるのが実態だ。
こんな世の中はどこか間違っている。
その点で前述の行政による「民事訴訟支援」は大きな前進だ。
「振り込め詐欺は割に合わない犯罪」と思わせるような世の中にならなければこの種の犯罪撲滅は難しい。