金融庁の仮想通貨7社行政処分に思う

金融庁が仮想通貨交換業者7社を一斉に行政処分すると発表した。
その中には経営幹部が利用者の仮想通貨を私的に流用するなどきわめて悪質な事業者も含まれる。
今回の措置でひとまず利用者の安全度は向上したと思われるがこれで利用者が安心して取引に参加できるのだろうか・・・？
そもそも今回の立ち入り調査のきっかけになったのはコインチェック社の仮想通貨不正流出事件だったが未だに顧客への補償や返還がなされていない。
金融庁の事業者監査はまだ完全に終了したわけではないのだから金融庁はその旨をハッキリ言明した方がいい。
そして事業者としての厳正な業務遂行基準を明文化し、公表し、粛々と運用したらいいと思う。
業界は明らかに乱立気味（登録申請中を含め32社に上る）だが短い開業準備期間で多くの業者が金融事業者に相応しい内部管理体制を確立したとはとても思えない。
個々の事業者だけでなく市場のルール作りも重要だ。
仮想通貨ビジネスを育成していくためにむしろ厳しすぎるくらいのチェック体制が不可欠だと思うが如何だろう。