演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

08/06/13 第39回芸能花伝舎落語会『藝協熱烈寄席』

2008-06-13 | 芸協見ブんログ
桂宮治…『子ほめ』

神田きらり…『寛政力士伝 谷風情相撲』

春風亭昇乃進…『幽霊タクシー』

桂小南治…『四人癖』

《お仲入り》

鏡味八千代・初音…「太神楽曲芸」

瀧川鯉朝…『難波戦記 荒大名の茶の湯-フルバージョン-』


私の好きな芸人さんが目白押しの会なので、早々に前売券を確保し今日が来るのを楽しみにしていました。
開場の6時より早めに着いてしまい、花伝舎のチラシを見たり、ベンチで一服したりして時間を潰していたら、会場の「1-4」教室を宮治さんが出たり入ったり
『おっ、前座は宮治さんか!』と期待が高まります。
開場と同時に宮治さんの一番太鼓、開演5分前にはきらりさんが加わって二番太鼓が流れました。

めくりに「開口一番」と出て宮治さんが登場!
『私の名前は「開口一番」ではありませんから…』
ご隠居に相手の歳を聞いてほめることを伝授されたものの、時間の関係で色の黒い男や伊勢屋の番頭さんをほめる部分を端折りました。
その場面を、
『えーっと、色の黒いヤツ、色の黒いヤツ…』と捜しながら、
『いないなぁ・・・。じゃあ、竹んちに行くか』
と場面転換したのは、噺の筋を途切らせない見事な手法でした

きらりさんは“張り扇”の使い方の場面での
『でぇやーーーーーーーーっ!!!』
をいきなり私に!
「顔を知っている人が1人いたもんで…」と涼しい顔
久しぶりに洗礼を受けてうれしくなりました

昇乃進師匠は会場のお客さんに「古典と新作のどちらがいいか?」のアンケートを取ったものの、「古典」「新作」の後に聞いた、
「どっちでもいいから早くやれ!」
という答えが一番多かったようです(???)

小南治師匠はマクラから全開
ご本人は至って飄々としているのですが、
『昇乃進さんの後はぁ、やりやすいんだか、やりにくいんだか・・・』
『きらりさんねぇ、綺麗になりましたよぉ。前座の頃はぁ“講談界の●●●●●”って言われたんだからぁ・・・』(下座にいたきらりさんバカウケ!)
宮治さんのことはご本人の名誉のために書けません・・・。
八千代さんと初音さんへの期待を話した後、
『鯉朝さんはぁ、私より背が低いんだぁ。2人並ぶとぉ・・・(以下、自主規制)』
こちらはお囃子のおねえさんにバカウケで、
『お師匠さん、そんなにおもしろいィ?』
とにかく書けない。メールでお問い合わせされても、これはお答えできません
『四人癖』を終えた小南治師匠は、客席後方にいた小学生の男の子に、『来てくれてありがとうね』と扇子をプレゼントしていました。
やさしいなぁ・・・

ただでさえ高座と客席が近いのに、太神楽は高座の前でやるのですから、八千代さんのチークや初音さんのアイシャドーの色までハッキリ!
着物もピンク系の明るい色で揃え、危なっかしいながらも楽しい曲芸を見せてくれました

鯉朝師匠が登場すると、いきなりハプニングが
ナント、花束を持った八千代・初音さんの親類(?)の方が、2人を追って会場の外へ。しかも3~4人。
「あーっ、その花束は私じゃないんですか?ちょっとでも期待した私がバカだった。1本だけでもください。スイートピー好きなんですぅ・・・」という鯉朝師匠の言葉が会場内に空しく響きました
この方々、すぐに会場に戻ってきましたが、今度は携帯が鳴り出す始末。
ご祝儀や花束を渡すタイミングって本当に難しいと思いますが、ファンはもとより親類なら少し考慮して欲しかったですね。

で、気を取り直して鯉朝師匠は、先日の末廣亭でも言っていた『落語トレーディングカード』が出来たら・・・というマクラ。
これは常連さん達に大ウケでした!
さらに鶴光師匠も教わったという旭堂南鱗先生直伝の『荒茶』をフルバージョンで!
普段の定席では端折ってしまう茶の湯の作法場面をタップリ入れて、大いに楽しませていただいた一席となりました