演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

08/06/14 深夜寄席(芸協)

2008-06-14 | 深夜寄席見ブんログ
瀧川鯉之助…『初天神』

笑福亭和光…『動物園』

橘ノ圓満…『子ほめ』

笑福亭里光…『寝床』


深夜寄席の時の出囃子はカセットテープなんですが、鯉之助さんが上がる直前に終わってしまいました。
別に支度に手間取った訳ではなく、スタートボタンを押したら曲の途中からで、上がろうと思ったら曲が終わってしまった…という弁明(?)
子供の話をマクラにして『初天神』でしたが、噺に入ってすぐ高座裏で大きな音
噺の間を外されてしまった鯉之助さんですが、「今のは次に上がる和光さんだから、仕返ししてやる」と意に返さない様子
金坊が天神様に連れて行ってもらう手段として、隣の家に夫婦の秘密を暴露しに行くという設定が斬新でした!

高座に上がるなりいきなり鯉之助さんの“洗礼”を受けた和光さん。
先輩の手厚い返礼に、ただでさえ汗をかきやすい和光さんの顔からはすでに汗が…
「パイプ椅子を倒しただけなんですよぉ」と、意外に引きずるタイプと見えます
それでもマクラから全開モードで、『動物園』の噺の進め方が非常にスムーズ。
サゲも客席大爆笑でした

圓満さんは、ご隠居と八っつぁんのやり取りを心地良く聴かせてくれました。
さらに、八っつぁんと色の黒い男や伊勢屋の番頭さんとの応酬も大笑い。
さらにさらに竹さんの家で赤ん坊をほめる場面は、最初は訪問を嫌がっていた竹さんが、「人形みたい」「紅葉みたいな手」で心を開く表情が絶品。
落ち着いた安定感のある高座を堪能しました。

“じんじろ”の出囃子で高座に上がった里光さんは鶴光師匠の弟子の話で躓きそうになるものの、本題に入ってから持ち直し、『寝床』というネタを楽しく聴かせてくれました。
ところでこの『寝床』は、江戸落語では「義太夫」ですが、上方落語では「浄瑠璃」という設定で、東西で“語る”ものが違うという発見をした一席でした
コメント
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