5月29日
コロナ禍で世情に大きな変化が生じた。一層[他力根性]が拡大している。政府が悪い。菅首相が悪いと、言いたい放題だ。ただの一言も政府関係者への感謝の言葉はない。公務員の現場の行政執行者の皆さんのストレスは想像を絶する。今回の大規模接種会場運営における自衛隊の出動に対しても自衛隊への感謝の言葉すら出ない。朝日などは対応のまずさなどアラを探して批判する始末だ。
そもそも未曽有のパンデミックに際し、予想困難な状況に対応しているのだから、野党やマスコミが言うように、いつまで我慢するのだ?どうなったら宣言を解除するのか?など、明確に答えることが出来ないのは当たり前だ。いくつかの指標の変化を総合的に判断するものであり、あらかじめ予断をもって発言できない。五輪開催についてもIOCとの協議であり権限はJOC及び政府にはない。日本が、開催したいとお願いして勝ち取った開催権を自ら放棄するのはハードルが相応にあり、おいそれとは言えない。ましてアスリートたちは人生のすべてを懸けて調整している。無くなれば殺されるも同然の絶望感に陥る選手もいる。たかがスポーツとは言えない。 現に、プロ野球もJリーグも相撲も観客入れてやっているではないか。ことさら五輪だけをやり玉に挙げて政府批判の材料にしたいだけだ。 スポーツが与えてくれる勇気・感動は昨夜の阪神戦で証明された。新人のホームラン3発は感動ものだ。
また、今日の朝日新聞は、飲食店の自粛要請を「禁酒法」と同様に論じている。飲む飲まないは個人の自由だ、とか。禁酒法は社会の分断を招く、とか。大仰に社会問題化したいのだろう。パンデミックと言う戦時状態の「お願い」レベルを、昭和大戦の「国家総動員法」と同レベルで論じる愚を犯している。この程度の窮屈さで、自由が奪われたと叫ぶべきではない。まだまだ日本は自由過ぎる。一定の躾(しつけ)は必要であり、「ならぬことはならぬ。」と、理屈抜きに「みんながやれば感染拡大する行いは、自分一人でもしてはならない。」と、教えるべきで社会に影響力のある新聞ならそう言うべきだ。
感染拡大は政府の責任だ。長い自粛は理不尽だ。給付金で助けろ。五輪はやめろ。中国を見習え。自由だ。人権だ。男女平等だ。もう無茶苦茶だ。
ここからは、五輪開催の「プレイブック」の中身の不備を突いてくるネガティブキャンペーンが始まるぞ・・・。