アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

850 あちゃこの京都日誌   渾身のレポート ①

2021-07-01 09:40:06 | 日記

渾身のブログを書く。

昨日、「皇位継承のあり方に関する有識者会議」が、菅首相臨席のもと行われた。因みに、残念ながら筆者には招待がなかった。(笑)

概ね2点が、確認された。①女性皇族、結婚後も身分維持。②旧皇族の男系男子、皇籍取得。の二つだ。いずれも目新しい議論ではない。①は、悠仁さま(秋篠宮御長男皇位継承2位)即位時、皇室の膨大な行事を助ける為の皇室人員の確保が目的で、皇位継承問題の解決にはならない。ただし、小室圭問題があり、眞子さまが結婚後も皇室に残った場合、小室氏との婚姻関係をどう解釈するか、また彼が皇族として活動することに国民の合意が得られるか気になるところである。重要なのは、②である。安定的な皇位継承の為に越えなければならない議論である。

驚くことに、新聞記事の最後に、政府高官として、「(皇位は)悠仁さままで決まっている。それまでに決めれば良い。」という発言だ。国賊ものである。皇室を2000年以上守って来た先人の血のにじむような苦労をなんと思うのか。我がブログの読者(ほぼ数人だが)ならお分かりのように、江戸時代中期、新井白石が新しい宮家(閑院宮)の創設を提案したことで、その後、皇統断絶の危機に、閑院宮から光格天皇が即位し無事皇統の危機を救ったことを、その高官はご存じないようだ。

皇位継承問題は、「今」の問題なのだ。

光仁天皇~天武系から天智系へ | 日本の歴史 解説音声つきボード「御皇室 : 御真影」のピン

上記系図を参考にする。49代光仁天皇は天智天皇の孫である。奈良時代は、天武天皇の血統が正統であった。持統天皇は天智の娘だが天武の皇后であり、元明天皇は女性天皇であり弘文天皇は即位の実態すら疑わしい。つまり、42代文武45代聖武そして45代孝謙天皇46代称徳天皇(重祚・女性)と、天武系が続いていた。称徳天皇が女性であったため子供はなくその崩御で皇統に危機が来る。そこで、49代光仁天皇はすでに60歳だったが、天智天皇の孫であり男系男子である理由で選ばれた。このような例はいくつもある。

一方、右の現在の皇室を見ると、※平成時代の作。天皇の即位に相応しい方たちがいらっしゃる。まず、今上陛下(平成)の兄弟に東久邇盛厚という方がいらっしゃる。昭和天皇の直系ではないが、明治天皇の直系の男子である。さらに后が昭和天皇の内親王なので、そのお子たちは極めて高貴な血統を引いている。御長男信彦氏(故人)は、皇太子(現令和の今上陛下)の従兄弟である。そのお子様たちは堂々とした男系男子である。それ以外にも竹田宮家なども候補になるが。皆様、すでに民間人ではあるが、59代宇多天皇のように臣籍降下し(定省王さだみおう)一般の公家として天皇に仕えていた方が、天皇になった例はある。

このような先例はいくらでもあり特に特殊で異例なことではない。ただ、現代の法律のもとでは様々な議論が前提として必要になる。日本国憲法のもとすでに民間人としての生活基盤をお持ちであれば、越えなければならないハードルは多い。ご家族皆様で皇族とするか。ご本人だけしかるべき宮家の御養子に入って頂くか。皇位継承順位をどうするか。そしてその方の国民的合意は得られるか。そして何より、ご本人の御意思をどう尊重するか。いずれにしても政府高官殿のように悠長なことを言っている場合ではない。

小室家の諸問題が、皇室議論の妨げになった事は間違いない。国民的合意のハードルが確実に上がった。一方、女系天皇・女性天皇の議論については、当初愛子内親王(男系女子)を想定していたものの、仮に眞子内親王(男系女子)の皇位継承順位を考えると、その際、小室氏が天皇の夫となる。これは考え難い。女性天皇や女系天皇の弊害はこのようなことであると分かった。これは小室問題のお陰かも知れない。

以上、①も②も早々の議論が求められる。様々な民主化の嵐の中で、国体の護持をどうするか。象徴天皇のもとに国民皆平等の原則を如何に守るか。中国などのように、中華思想(※以下参考)のもと、漢族以外の異民族は差別される国柄とは明確に一世を画す我が日本をどう守るか。皇室の伝統が守られないなら・・・。次回詳しく書く。

※中華思想『漢民族を中心とした中国人は文化的優越性を持っており、世界の中心にある』。つまり、文明の中心であり、世界の中心であるという考え方です。これは、徹底した選民意識です。数千年前から、中国人はこのように考えていて、これが中華思想の原型です。 青樹明子(あおき・あきこ)氏

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