90 アチャコの京都日誌
大仰にタイトルを付けたが、シリーズになるかどうかも怪しい。
道端の石碑を見て行きたい。
第一回は、昔の人は迷子や尋ね人をどうしてさがしたか?
人通りの多い道端に、「氷人石」 という石柱を立ててそこに情報を書き込んだのだ。
写真の、誓願寺門前の「迷子道しるべ」は、左(見えていないが)「さがす方」右に「おしゆる方」となっている。
下半分に紙を貼って情報を出し合ったのだ。
このような石の事を、氷人石 という。氷人とは、古い中国では仲人の事。
氷の下が陰(女性)氷の上が陽(男性)を表わし、その仲立ちをすることを「氷人」と言った。なかなか趣のある話ではないか。
その後、男女に限らず人と人との巡り合いを願って「氷人石」と言うようになった。
ここ誓願寺以外には、八坂神社の「月下氷人石」北野天満宮の「奇縁氷人石」が有名。
いずれも観光地としてはあまりにも有名だが、氷人石をご存知の方は少ない。
誓願寺は、寺町通六角です。自由に参詣できます。
そう言えば、東京に長く住んでいた湯島の天神さんにも、「奇縁氷人石」があった。
どうぞ東京の読者の皆さん、今度お参りの時は訪ねてご覧ください。
まあ、私の若いころは、まだ駅の前には「伝言板」なるものがありました。
「2時間待った、もう二度と会いません。健児へ」今なら携帯でなんの問題もなかったのにね・・・・。
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