5番 行願寺(革堂)
中京区寺町通竹屋町上ル行願寺門前町17
正式名 霊麀山(れいゆうさん)行願寺
創設 行円
宗派 天台宗
本尊 千手観音
行願寺の創建は、平安時代で創建当時の誓願寺近く現在の御所の東辺りにあった。革堂町や革堂辻子という名に痕跡を残している。他の寺院と同様に秀吉の政策によって、御所東の荒神口辺りに移転し、火事により現在の地寺町通竹屋町に来た。
創建した行円は、以前狩猟を生業にしていた時、大きな雌鹿を射殺したところ腹から小鹿が産まれて来た。殺生は悪行と悟り僧籍に入る。その鹿の革を被って布教した為世間では革の聖と呼んだ。いつしか寺も革堂として親しまれる。
有名な「幽霊絵馬」には以下の伝承が残る。行願寺の前の質屋に奉公していた子守の娘が、毎日お経を聞くうちに「法華経お題目」を覚えた。しかし法華経をこころよく思わない質屋の主人が、殴打したところ娘は命を落とした。慌てた主人は遺体を蔵に隠した。何も知らない両親が弔いをしていたら、蔵の中から娘の幽霊が出てきて真相を語る。たちまち主人は牢獄に・・・・・。絵馬には、娘遺愛の鏡がえがかれている。
西国33か所19番、洛陽33か所観音霊場3番札所。また、境内には、都七福神の寿老人も祀られる。小さな境内だが、札所が重複していて賑わう。
次は、瑞泉寺へ。
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