隋心院に友人と行って来た。
侮れない友人は、なんとここを指名して来た。有名な醍醐寺が近くにありながら・・・・。
小野門跡隋心院は、小野小町ゆかりのお寺だ。従って美人伝説の関係で見どころは多い。
花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに
(花も人間も美しい時は一瞬だ。)
まずは、門の前で歌碑に迎えられる。そばの水がめに、願いを書いた紙を浸すと、願いが叶うと言う。
歌碑と蓮弁祈願
本尊は、如意輪観音座像。昨年から秘仏となった。
左右に、重要文化財の、阿弥陀如来坐像と快慶作が確実な金剛薩埵菩薩坐像。
若い時の小町像はほとんど顔は見せない。
文塚
深草の少将(百代通いで有名)はじめ多くの男性からの恋文を埋めたもの。
小野小町化粧井戸
この水で顔を洗えばだれでも美人になれる。
三門を入って、左が大きな梅林。正門奥は、門跡寺らしく唐破風で勅使門の形式になっていた。
この前に舞台を設えて、有名な「はねず踊り」が披露される。
庭も美しい。
ちょうど結婚式の前撮りのお嬢さんがいた。許可を頂いて後姿を撮らせていただいた。
凄く可愛らしい笑顔のお嬢さん。正面から撮りたかったなあ。
このような可愛い女性は、化粧の井戸水で一層美人になりそうだ。
また、ここには「卒塔婆小町像」と言う年老いた小町の姿が見られるが、およそ若い時の美貌をうかがえるものではない。
建礼門院徳子も高台寺のねねも、年寄りでもそこそこ美しいが、小町はどれほどの美人だったのか疑う。
小町伝説を一つ紹介する。侮れない友人でも知らなかったので、誇らしく語る。
「多くの男性の求婚をことごとく断った彼女には、ある疑いがもたれていた。女性としての欠陥が?それを言い伝えるのが、
裁縫に使う待ち針に残る。裁縫に使う待ち針。穴はない。小町にも・・・。穴の無い針を小町針と言い、待ち針と転じた。」
現代ならSNSで炎上だ。
そう言えば、先日の不倫事件の神戸市議。一線を越えていないと言ったが、小町と不倫なら越えようがないか?
失礼いたしました。