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ヒーローは作るもの

2023-05-08 09:17:10 | 日記

今、日本のヒーローは間違いなく大谷翔平

何故かヒーローには敬称が必要ありませんね。

活躍しているのは遠いアメリカなのに、スポーツ番組でもない日本のテレビで天気予報の様に必ず放送されます。

確かに大谷翔平は素晴らしい

でも、、、、チョッと悔しい気持ちもあります。

アメリカはプロスポーツの商業化が進んでいて、どうすればその業界の為になるかよく分かっている。

野球・バスケ・フットボールなど、どのスポーツでもスーパースターを作り上げるのが上手い。

ヒーローが活躍する事によって、その選手やそのチームが得をするだけじゃない事を本当によく理解していてるので、ヒーローの誕生を一切妨害しないし。ヒーローになれる可能性の高い選手が現れると、その業界が後押しする。

もし日本で業界が個人を応援すれば大きな問題になってしまうのとは大きな違いです。

知る人も多い「大谷翔平ルール」がいくつ出来たことか。

そのルールの全てが大谷翔平が活躍するのに有利に働いています。

歴史もレベルも最高峰の大リーグが、日本からやって来た野球選手が有利に働くようにルールを変えてしまうんです

特別な人を特別扱いするのは当然という考え方です。。。その理由はシンプルで「特別だから・・」です。

 

何故、日本ではヒーローは誕生しないのか

その理由と言うか原因は一つ・・・「特別扱いを認めない」 これに付きます。

昔、もう昔って感じになりましたがゴルフ界でヒーローが出来そうになった時があります。

それはゴルフの石川遼選手がアマでプロの試合に勝った時です。

その後プロゴルファーになり、若くして何度も優勝して大活躍です。

試合のあるコースには多くの人が集まり、ゴルフをしない人のファンも多くグッズも飛ぶように売れ。

試合のテレビ放送も多くなったし、賞金額も上がったりしただけでなく、試合そのものが増えたりしました。

他のプロゴルファーも賞金を稼ぐチャンスも増えたし、シーズンオフにはテレビにゲスト出演したりして所得も増えたことでしょう。当然のようにゴルフそのものの人気が高まり、ゴルフメーカーの広告も増え、色々な選手が出演していた。

・・・なのにヒーローにはなり切れなかった。

ヒーロー不在の男子ゴルフ界は衰退の一途で現在は試合数も賞金も減り続けています。

何故そうなったか・・・

1つはある有名な選手から「最近のコースは石川遼仕様になっている」とクレームが・・※事実は定かではありません。

ティーショットでブレる事の多い石川遼選手ですから、ボールが落ちる地点のラフ(草)を短めに刈っておけば、ミスがミスになりませんし。ティーショットの位置からバンカーなどの障害物の位置(距離)を工夫すれば、一定の飛距離で障害にならないような設定にもできます。

仮にそんな「石川遼仕様」のコースだったとしても、同じコースで戦うのだから問題ないという考え方もできます。

「〇〇選手仕様」にしても、〇〇選手が簡単に上手くいくとは限らない。

まぁ、確率は良くなるでしょうけどね。

でも、この石川遼仕様の設定にするのと、大谷翔平ルールにするのと何が違うというのか。

石川遼選手が特別扱いするに値する選手だから、そうなっただけで、結果として業界・選手の利益につながっているのに。

2つ目の原因は石川遼選手がアメリカに本拠地を置いて活躍したいと希望したからです。

これはゴルフの協会が、日本に居てもアメリカの試合に出る事が支障なくプレーできるようにルールや日程を変更すれば、石川遼選手も違った答えになっていたかもしれない。

 

ある日突然に人並外れた才能を発揮して、大活躍する選手は出てきても、突き抜けたヒーローは現れない。

その業界が特別扱いして盛り上げると、それをマスコミやネットで取り上げる。

そして、その業界に関係ない人たちのファンを増やすことで業界や選手が利益を得る。

あの大谷翔平も栗山監督と球団が特別扱いしたことから始まっている事を思い出してほしい。

 

日本人の感覚だと団体競技は活躍すると、けっこうその競技を盛り上げる事はある。

しかし、団体を盛り上げても選手はすぐに入れ替わり、ファンの熱量はそれとともに下がってしまう。

個人の場合はほぼ活躍が終了する時期になって、過去の活躍を称賛する。

ですから盛り上がる期間も短く、やはりファンの熱量も下がってしまう。

 

最初に「チョッと悔しい」と言ったのは

日本で活躍するヒーローがいないからなんです

国民の生活に直結する法律を変えろと言ってるのじゃない。

その業界で特別な人を特別な扱いするだけのことです。

それで業界も、そこで働く人も利益になるし、関係ない我々も楽しみが大きくなる。

依怙贔屓(えこひいき)と批判する気持ちも・・・場合によると思います。