脳出血で無職になった親父のブログ

株式投資に腕時計が好きなオッサンのブログです。年齢を重ねスピリチュアルにも興味を持ったお蔭で人生感も変わりました。

心の砂漠『食べることへの恐怖そして・・・』 9月1日を境に。Ⅱ

2014年07月27日 11時08分33秒 | 拒食症との戦い
9月1日救急搬送された翌日、『おはよう。』トントン・・制服姿で2階から下りてきた長女に妻が声をかけるのですがうっとおしそうに俯き返事もしません。妻は私に視線を向け、昨日の出来事が尾を引いていると言いたげな目で私を見るのでした。『朝御飯は?』さらに妻が、そう言うと『いらんし・・』そう言って、そのまま自宅を出たのです。ブルルルン・・いつものように長女の原付バイクのセルが回ったエンジン音・・いつもと違って何やら寂しい響きでした。この日以降、長女は学校と夕方は近くのコンビニへのバイトが日課でした。ある日の夜、妻が『最近、全然食べてない・・痩せ方も異常やし腕も足もゴボウみたい・・・心配やわ・・』確かに・・9月1日までは魚の刺身や鳥のささみ、芋類、そうめんくらいは食べていたのですが、それらを全く食べようとせず、サラダに果物・・妻と買い物に行くとパック入りの野菜や惣菜にキウイやマンゴー等の果物しか籠に入れないのです。御飯?全く食べません。私も心配になりインターネット等で『拒食症』について調べてみました。一言でいえば『心の病気』です。ダイエットそのものが原因でないことが多く友人や親子関係、環境・・ダイエットによる目標達成感と太ることへの恐怖・・色々な要因が絡み、真面目な子いわゆる『優等生』や『おりこうさん』な子に多いようです。そんなおり、あるテレビ番組で『拒食症』をテーマにしたドキュメンタリーが放送され一緒に見ていた妻が『この通りやわ・・ウチの子も同じ道を歩いてる・・』最悪は命も落とす精神的な病。テレビを見ていて不安にかられる妻は未だバイトから返ってこない長女の部屋に行き暫くしてリビングに戻ってくると私の目の前で握っていた手を広げ『こんなモン・・使ってる・・』手のヒラには市販の下剤そして『あの子、今・・体重は何キロあんのやろ?』身長163センチ少なくとも50キロ前後はないといけません。『病院連れて行こうよ』そういう妻に『病院って・・どこの?』そう聞き返す私に『心療内科?一度ネットで検索してくれる?』私はパソコンに電源を入れ検索すると心療内科か精神科とあり口コミをみたら県立医大が良いとも書かれていました。『放ってても良くならんみたいやし、県立医大に連れて行こうか』そう妻に言うと今にも泣き出しそうな妻は黙って頷くのでした。アルバイトから帰ってきた長女は、いつものように廃棄用品のシュークリーム、エクレア、牛乳を冷蔵庫に入れ黙って自室に行こうとするので『明日、病院行こう!』妻が言うと『病院?ウチは、どこも悪いとこない・・明日は学校に行く』久しぶりの親子の会話が、こんな調子でした。9月1日以降、長女は私とは一切、口をきこうとはせず妻とも必要最小限で殆どは黙って首を振る程度でした。病院の初診受付は午前中のみ。『A香!明日、病院に行くんや。お父さんも行くから』強い口調で言ったせいか『病院なんて行かへんッ!ウチの事、なんにも分からへんクセに!!』感情を露わにし2階へ上がろうとする長女を捕まえ『とにかく行こう・・な・・お願いやから・・』泣きながら頼む妻に説得され翌日、病院へ行くことになったのです。
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