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脳出血で無職になった親父のブログ

株式投資に腕時計が好きなオッサンのブログです。年齢を重ねスピリチュアルにも興味を持ったお蔭で人生感も変わりました。

友の癌・・再発!癌の克服を願って3

2015年11月14日 09時25分50秒 | 日記
病室の冷蔵庫から缶コーヒーを2つ取り出し『あっちに行こうか。』4人部屋の病室で話すことは他の患者様にご迷惑がかかります。廊下に出て歩き始めると『前に会った時に比べて、しっかり歩けてるやん。』そう言えば今年1月、抗がん剤治療を終え癌の消滅を聞いたことで、もう一人の友人と3人が集まり天王寺で食事をした、その日以来、会っていませんでした。『そうかな?』そう返すと笑顔で『うん!うん!凄い回復やで!今日は遠いとこ・・来てくれて・・』自分の癌には全く触れず、私の身体のことばかり気にかけてくれるのです。(相当、辛いはずやのに)そう心に思いながら談話室のソファに腰をかけました。”プチ”缶コーヒーを開けて一口、ゆっくり飲むと『久しぶりやな・・』私は何気なく言葉を発しました。『再発は、ある程度、想定はしててん。ショックと言えばショックやけど、初めて癌宣告を受けた時に比べたら軽かった・・』果たして本心だろうか?私は心の中で、そう思い。一旦、癌が消えて腫瘍マーカーの数値も異常値から、かけ離れたら誰しも”治癒した”と信じるはず。そして、もう二度と癌はやってこないと信じた後の再発は、相当、落ち込んだはず。でもソファで腰かけコーヒーを飲んで居る友は精いっぱいの笑顔で軽かったと言っている。今日は友の話したい事、心の奥にある、どうしようもない気持ちを少しでもガス抜きできれば・・そう思って病院に来たのです。私は時折、相槌をうちながら友の話に聞き入っていました。あと1年・・再発が遅れて欲しかった。その一言に、再発の覚悟と治癒への希望の葛藤と闘っていた8か月だったのか?友には二人の子供がいて長女は既に社会人だが長男は今、学生である。その長男も昨年、大学をあきらめ専門学校へと進学したのであるが『あと1年・・そうすれば就職の目処もたち安心できるのに・・』そう悔やむ気持ちもイッパイ。父としての責任を果たしたい!その思い。癌の治療にはお金も半端なく必要になってくる経済的な不安。『傷病手当・・来年2月で切れるんや。同じ病気での期間は1年半の支給やけど、これ・・復職期間も含まれてるねん。8か月の復職期間は期間にカウントされる。医療保険入ってるけど癌保険には入ってなかったから来年2月から経済的に辛くなるねん・・嫁さんが多少なりとも蓄えはあるけど・・それもなぁ・・』あとは高額医療制度とか・・『お前ンとこは?』脳出血で倒れ労災が承認されたことは友も知っている。『俺は大丈夫や・・あ!去年、言うてた障害厚生年金、癌も出来るって去年、言うたけど申請したんか?』気になっていたことを切り出すタイミングだと思って聞いてみると『あ、それな。俺もパソコンで調べたよ。あれって殆ど寝たきりの治療にならないとアカンみたいやな。』缶コーヒーを一口、飲んでから友はトーンを低くして言った。『障害年金の申請って書類審査のみやで。医師の診断書の書き方次第。あとはお前が病状の申立書をどう作成するか?や。抗がん剤治療の副作用で苦しんでる人でも受給してる人はおる!自分では中々、書類の作成は面倒やから・・そや。俺が世話になった社労士に聞いてみようか?』私は少しでも役に立てるなら・・そう思って言うと『そうなんや。』まだ気持ちがスッキリしないようである。医師とのコミュニケーションは良好で医療保険の時の診断書も丁寧に書いてくれたらしい。『ダメ元・・で行こうや。もし行けそうやったら申請してみて認定されたらラッキーと思ったらどうや?』そう言うと『ちなみに・・お前、なんぼ受給や?』私は正直に言った。『え?そんなに??』友は驚いた表情で返してきた。厚生年金を給与から控除されてる期間も控除金額も私と、ほぼ同じなのは、わかっている。なぜなら同じ会社で20年以上、そして昇進時期も、ほぼ同じで同じポジションで頑張ってきた間柄。共に平均年収額は、そう変わりない。障害年金は支払った金額と期間で受給額は想定できる。『ま、お互いにそれなりの給料、貰ってきてたし。俺の受給額聞いて、申請してみる気になったか?』友は『まず・・社労士に打診してみて社労士が申請してみると言ったら頼むワ。』障害年金には1級~3級があり1・2級なら国民年金の基礎年金が加算される。1級が無理でも2級なら相当の年金が受給できるので癌治療や長男の学費に大いに役立つはず。『よっしゃ!ほな早速、社労士に連絡してみるから』話し込んだら1時間近くもいてしまった・・『今日は突然、来て、すまん。』私が言うと『奥さん・・1階のロビーにいてはんねやろ?挨拶させてくれるか?』二人でエレベーターホールへと足をむけた。
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