生まれ故郷の事例が目にとまったので、ちょっと取り上げてみました。
おはようございます!経営コンサルタント 中小企業診断士の藤田雅三(フジタ マサカズ)です。
先日の日経MJに次のような記事がありました。
「サービス産業の生産性革命」
・鳥取に海鮮丼を出す40坪ほどの小さな食堂「賀露幸」がある。
・この賀露幸が2006年にリニューアルオープンしたとき、多くの人が押しかけ、店の前に行列ができた。順調な船出のように見えたが、厨房の中は火の車であった。
・つまり調理作業がスムーズに進められていなかったことが待ち行列の原因だったのである。
・そこで厨房を作業しやすいよう~~~~~~~
・これで店舗の収容人員を増やせただけでなく、調理作業の効率化から客回転率も高まった。作業効率が上がったことで、疲れない職場環境も実現し、従業員の離職が減って一人ひとりのスキルレベルも向上しサービスの品質が高まった。
・このような努力の結果、4年間かけて4倍以上の人を集客できるようになっただけでなく、それを当初の約1.5倍の従業員数でこなせるようになった。
(引用:2010/11/14 日経MJより)
とのことです。ネットの記事にもありますね。
日経ビジネスオンラインの記事
賀露市場ツアー
もともと製造業の企業さんですので、製造業視点での業務改善、作業改善の意識が高かったのでしょう。
取り組み内容は下記のようなことのようですが、まさにムダ取りや5Sなど基本に則っていらっしゃいます。
☑棚や調理台を組み替え、さらにレイアウトも段階的変更し、調理、盛りつけ、配膳、下善、洗浄の動線を簡素化した。
☑整理整頓を進め、ホールにあふれていた資器材などを厨房の中に収納できるようにしたことで、そこに座席を置けるようにした。
当初の4倍以上の人を集客できるようになったということは、かなり売上も増大されていることだろうと思います。
市場調査や立地、店舗規模などで、ある程度その店の売上高の予測は可能です。もしも自店のポテンシャルと比較して、売上や客回転が低いようであれば改善の余地は大ありかもしれません。
結構忙しくしているのに、思ったほど客回転が悪いとか、売上が伸びないと悩んでいるお店は上記のようなことがおこっているこではないかと考えてみた方が良いでしょう(もちろんサービスや接客などの別要因もありますが)。
スーパーマーケットなどでも、作業効率の改善は常に行っており、例えば作業台の高さ一つとっても、作業性は大きく変わります。
男性社員には良い作業台の高さでも、パートさんは女性が多いですから意外に高くて使いづらかったなどということがあるもです。そのためにお店によっては作業台は何段階かに調節できるようにしたものを作っていたりするところもあります。
お店で働く従業員の意見や不満から、結構改善ポイントやアイデアが浮かんでくるものです。
さあ、あなたのビジネスでも、お店の業務改善に取り組んでみませんか。
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