マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

東京モーターショー2011 ~やっぱりベンツは凄いよ編~

2012年01月04日 | イベント
個人的に一番感嘆したのはベンツのブースでした。
ベンツは今更言うまでもないですが、
過去も未来も、エンジンも電気も燃料電池も安全も
今回は専門外のバイクに至るまで全部やっている展示でした。
ドラえもんパークと揶揄されていたトヨタも
ベンツと同じく大風呂敷を敷いて
少なくとも日本の自動車業界を背負って立つ様な
意気込みはあったと思うのですが、
一番の違いはその技術に意思を持ってやっているか、
リアリティがどれだけあるのかという事だと思います。

で、やはり一番凄いと思ったのは、これでした。

スマート・フォービジョンという車です。
名前の通りでスマート風な車、
新しいスマートへのデザインスタディを
先進技術でカモフラージュしている
お決まりの車なのかと思いきや、
シティコミュータの理想型を考え抜いた車でした。
詳しくはここに載っているのですが、
軽量化への実験として、
極限までFRP(プラスチック)で車を作っているという点。
車の軽量化は鉄の種類や設計を見直して減らす
というのが常套手段で、
(ちなみに、鉄の量を減らすと材料費も安くなるので、商売の面でも軽量化は大切なんだそうです)
もっと軽くしたい場合はアルミやマグネシウム合金を使ったり
果てはカーボンなどの高価な素材を使います。
でも、シティコミュータに求められる
大きさや値段では、これらは出来ない訳で、
それを解決するために安価に作れて
昔から車の素材(主に外板)に使われている
FRPで実験をしたという訳です。
伝説の名車、フジキャビンの再来ですね。
小さいといっても600キロ以上はあるでしょうから、
それをプラスチックが支えているというのは
驚異的な事だと思います。
更には電力消費が激しい、
つまり使うと走れる距離が激減してしまう
エアコンを出来るだけ使わない実験として
保温性の高いキャビン設計というのも
特筆すべき点だと思います。
他にも熱交換率が高い(効率が良い)ソーラーパネルや
低電力で動く電装パーツなどなど
コンセプトカーというよりは、
5年くらい未来に作る車の試作品
といった雰囲気のある車でした。

小ネタみたいな話ですが

ベンツのブースへ行って、この車の存在感に
驚いた方も多いのではないでしょうか。
もう大分前からの話ですが、
車のボディーに艶消し塗装をするのが流行っています。
私もかつて艶消し黒のMINIに遇いましたが
とても格好良いんですがメンテが大変らしく
一般化しないんだそうです。
ここに展示したという事は、
純正で艶消しを選べる日も近いという事なんでしょうか。
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