マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

東京モーターショー2011 ~電気自動車の宴編~

2012年01月05日 | イベント
今回のモーターショーに限った話ではないですが、
電気自動車がとても多かったのが
特徴として挙げられると思います。
日本はEVをあまり期待していない先進国の中でも
先頭を走っている国ですから、
ここで多種多様な電気自動車が並んだ事は
どの大きなモーターショーよりも
意味があったのではないかと個人的には思います。

電気自動車といえば、日産。

一番電気依存率が高い展示をしていたのが日産。
リーフが成功しているので当然でしょうが、
充電して走るタイプのピュアEV指向を
もっと拡張させて便利な生活をしましょう
という内容だったと思います。
このタイプでは良く言われる事ですが
鉄腕ダッシュの車で良く分かる通りで
自然エネルギー発電なんかで賄える訳が無いので
車を全電化すると充電器を沢山置かなければならず、
発電所も増やす必要が出てきます。
これから新たに作る街なら兎も角、
車の為に街を作り直すのは現実的ではないので、
日産がアピールすればする程、
空回りしている印象が否めませんでした。
このタイプのEVの利点と言えば、
何処かで充電してきた電気を家で使えるので、
電気泥棒が出来る事・・ですかね。
地に足が着いてきたとも解釈出来ますが、
一歩踏み出した提案は無かった印象でした。
(三菱も大体同じだったので、割愛します)

ようやく見れたe-tron

アウディは電気自動車にe-tron(イートロン)
という名前を付けてシリーズ化しています。
その中でも、確か2年前くらいに発表された筈ですが、
ロータリーエンジンを発電機として使う
A1 e-tronが展示されていました。
エンジンが付いてるんだったら
EVじゃないじゃんという意見もあると思いますが、
コンセントから流れる電気も
火力発電所で作った電気が風評が原発を止めた甲斐あって6割強なので、
同じ話だと思います。
それは兎も角、ロータリーというのがポイントで
ロータリーエンジンを最初に実用化したのが
アウディのルーツにある会社だった事、
ロータリーの利点だけを上手く使っている事、
この開発にマツダがかなりアドバイスをしたそうで
日本人的には結構嬉しいという事もあって
欧州人らしく過去を現代の必然へ
上手く昇華させた車だなと思います。
発電機を使うEVには幾つかメリットがあって、
先ず、給油すれば発電出来るので
電池切れで走れないという事が起こらない事。
寒い地域では燃料切れは生死に関わる事ですから
EVの普及に現実的な手段と言えます。
もう1つはEV用の電池は高いだけではなく重たいので、
電池を減らせば車が軽くなって効率が良くなる
というメリットがあります。
車は最終的にこうなると言われてる
燃料電池車と車の構造が殆ど一緒
というのもメリットだと思います。
アウディ、やはり抜かりないですね。

残念だった車達


この2台だけではないですが、
何とも消化不良というか置く意味あるのかと
個人的に思った車の代表として。
ワーゲンはデザインスタディなのは分かりますが、
ワーゲンなんだから、何か気の利いた事をやれよとは思いました。
スズキはこんな車で街を走りたいのか
考えてから作った方が良いですね。
もうこういう子供騙しは要らないと思います。

燃料電池は、まだ早いんでしょうね。


燃料電池車は、考えられる全種類を持ってきた
トヨタとベンツだけの展示した。
両社とも揃ってカタログも用意していなかったのと、
トヨタで説明員の方に聞いてみましたが、
燃料電池車である事以上の話は無かったので、
まだまだ実験室の中の車、という事なんでしょうね。

こうやって見ると、野菜やコンビーフで走る
デロリアンの様な車は無かったですが、
冒頭の通りEVが普通に走っている日本でやるには
現実的な内容で、マッチしていたと思います。
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