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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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日本の家づくりは未来永劫なり…宮崎~鹿児島~東京~函館~北斗市

2008年03月21日 20時35分42秒 | Weblog
来年から家を新築竣工させると、2000万円もの供託金を積む法律がスタートします。お金の無い工務店や住宅販売会社は、家をつくったり販売してはいけないと言う法律です。
私は、この法律を規模の小さな地域工務店の方に有利に作用すると思っています。
供託金を保証する保険が検討されておりますが、保障会社は、数を売らない、つくらない工務店の保障リスクが当然ながら低くなるからです。

先日のこのコラムで工務店経営者の後継者問題を提起しましたが、小さくとも健全経営を行なっている工務店の場合、後継者を希望するものも少なくありません。
むしろ能力のある後継者は、引継ぎ手法の整合で衝突する場合が多いのです。
しかし、ひたすら実直に家づくりに向う父親などの経営者の姿を見て育った後継者は、自然とその良い部分をピックアップして、それに時代が要求する技術を付け加えて行く事でしょう。

家は売り物でなく「家づくりは出来てからが始まりである」といくら理念を語ってみたところで、その施工工務店が無くなってしまうのであれば、全てが水泡に化してしまいます。
家づくりを生業とする工務店の経営者個人の寿命は尽きても、工務店そのものは永久的に存続させなければなりません。
日本の工務店経営者には、脈々と先人達が遺した匠の技や伝統文化を、理屈なしに後継者に教えているところが多いのです。

この日本のものづくりの職人達は、弟子や後継者に背中を見せる指導法を取っています。背中を見ているうちに、いつの間にか身体で仕事を覚えているのです。
このような技を持つ工務店は、日本に今でも多く存在します。
家をつくって育てる経営を行なっていれば、この伝統的な工務店継承法は、未来永劫に引き継がれて行く事でしょう。

写真は昨日、訪問した宮崎県のファース工務店、大塚工務店さんの社屋前で撮りました。
右が社長、大塚信夫さんで真ん中がご子息の大塚康平くんです。康平君は宮崎北高校一年生で、野球部に所属する高校球児です。
高校では懸命に野球に没頭し、家に帰ればお父さんの家づくりに向う姿も見るのでしょう。そして自然と大塚工務店の目指す方向を感じ取り、いつかは父親を越える工務店経営者になりそうに感じました。

大塚さんの父子を見ていると、日本の将来の家づくりに大きな希望と可能性が見えて来て、とても嬉しくなるのでした。
今日は宮崎から鹿児島に移動して九州電力鹿児島支店を訪問し、和田営業部長さん、中窪グループ長さん達にご挨拶をさせて戴きました。

その後、鹿児島のファース工務店、保住宅サービスさんを訪問、代表の保 幸守さんと意見交換を行い、鹿児島空港から北斗市の本社に帰社しました。
明日は本社で研究開発室の仕事を…

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