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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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偉大だった先人達を思えばこそ…恵庭~札幌大通~札幌丘珠~函館空港~北斗市

2008年03月28日 18時44分32秒 | Weblog
リフォームは新築を超えられる場合もあります。
幾つかの条件を満たしていれば、歴史ある建築物の重要部分を保存しながらも、近代的な高性能住宅に再生させる事も可能です。そこには、最初に造った人の魂が宿り、歴史と文化と想い出が凝縮されており、リフォームが新築を超えられる意義がそこに在ります。

日本の建築物は、この高温多湿の風土や気候にフィットするように二千年以上もの歴史を積んで来たと言います。法隆寺、正倉院、そして姫路城などの古城からも、その工夫と知恵の形跡を辿る事が出来ます。組み合った木材の収縮を利用して、構造接合部分を絡ませて剛性を増すと言う、ダイナミックな技術を構築してきたのです。

茅葺屋根の家屋は、屋根に使用した萱材に大量の雨水を浸透させ、その蒸発気化熱で自然冷房をしたり、乾燥した冬には家屋内に湿気を補給して、住む人の身体から体温を奪うのを防ぐ役目を果させました。このように先人達が創り上げた建築物は、理屈では言えない奥深い知恵と工夫の集合体でもあったと言えそうです。

そもそも家づくりとは、近所に住む大工棟梁さんが、建主さんと長い時間を費やして木板を接ぎ足した手板に墨を入れ設計を行い、木材を切り込み、建て込みを行いました。
その棟梁さんは、その他の左官や屋根、建具など全ての職種を仕切って家を造り、建主さんと一緒になって出来た家を育て上げて来たのです。流れ作業で大量生産を行うハウスメーカーなどは、戦後の復興期に国策として行なった名残りだと言えるでしょう。

地域密着の工務店が、先進的な情報と技術、技能を持ち、売る工務店経営から、造り育てる工務店経営を行なえば、確実に量産ハウスメーカーを超える事も可能です。
私達、ファース本部ではそのお手伝いをする事を使命にして活動しております。
写真は、今日の午前、恵庭市のファース工務店、磯貝建設さんを訪問して撮りました。
社長の磯貝ハマさんと、ご子息で専務の磯貝和孝さんです。

磯貝建設は、和孝さんの祖父が創業され、父親が二代目を継ぎ、後から入社した和孝さんが一人前になるまでと母親のハマさんが繋ぎ役の経営を行なって参りました。
専務の和孝さんが自立する環境が整いつつあるように思います。先代、先々代が遺そうとした思想をしかっりと受け継いでおり、造って育てる家づくりを行なっておりました。

朝から雨が降り続く札幌でしたが、飛行機で30分の道南の北斗市は穏やかな天気でした。
明日の土曜日はゆっくりと楽しみながら研究業務を行うつもり…
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