毎朝更新の携帯ブログ

全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
福地脩悦の毎日更新の携帯ブログです。

情熱が職責を全うする…橿原市~京都~品川~浜松町

2007年09月12日 22時59分47秒 | Weblog
あの参議院選挙の大敗を喫した際も辞職しなかった安部総理は、何故か今日の昼に突然、辞意を発表いたしました。
数日前、テロ特措法などの重要法案を控えた本国会を「職を賭す覚悟で臨む」との決意表明をしたばかりでした。

テロ特措法の重要法案は、国際的にどうしても通すべきものと情熱を注いでいたのですが、参院の過半数を制した民主党の小沢さんの執拗な抵抗と、自分の健康問題を考えた時、一気にその情熱が冷め切ったものと推察します。

このタイミングでの総理辞任は自民党内も含め、国民からあまりにも無責任との大バッシングが続くと思います。
進むもの地獄、退くも地獄…参院選敗北での辞任タイミングを逸したのが全ての根源のようです。

先の参院選で民主党の小沢さんは、まさに職を賭して選挙に臨んだと言います。
一方、安部さんは負け選挙の開票が終了もしないうちに、早々と総理続投を宣言しました。
あまりにも早急な続投宣言に多くの国民や自民党内部までが、民意を読めない軽薄総理と目に焼き付いた事でしょう。

しかし、振り返れば安部晋三総理に失政らしいものは無いどころか、戦後の懸案だった多くの課題を解決する糸口となる重要法案を成立させてきました。
私は、この辞任劇で世間の酷評もありますが、評価の善し悪しはともかく、後世になって歴史に名を残す総理であると思われます。

政治家のスケジュールはまさに殺人的なものがあります。
加えてマスコミや学識者と言われる方々からは、良くて当たり前で、こっぴどい批判に晒される事ばかりです。

大企業の経営者などと対比し、業務遂行に対する報酬を考えれば、とても過酷な諸条件と言えるでしょう。
それでも業務遂行が出来るのは、政治に対する熱い情熱が燃えたぎっている事に他なりません。

工務店経営もクレーム産業と言われる様に、良くて当たり前の業界です。
その住宅産業で生き抜いているには、家づくりに対する燃え盛る情熱があるからです。

今日は奈良県から移動して東京で行っているハウジングアカデミー研修に参加しました。
写真は、その4期生研修生の懇親会で撮ったものです。
工務店経営者も、自分の家や屋敷を担保にして命がけの経営を行っています。
時として厳しい経営環境がその情熱に冷たい水をかける場合があります。

ハウジングアカデミーは、家づくりの醍醐味を今一度、確認しあい、工務店経営の情熱を取り戻す事が目的なのです。
工務店経営者も政治家も情熱が失せて務まるような仕事ではありません。
明日の午前中はその研修で講義を行い、午後からまた大阪に移動を…
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幸せは分かち合うもの…奈良~御所市~橿原市

2007年09月11日 23時05分24秒 | Weblog
家づくりの醍醐味は、30種もの業種が上手に噛み合って一体を形成するところにあります。
1業種にだけでも何人もの職人や技術者が関わり、たった1棟の住宅で、総勢で数百人もの人々が関係致します。
その一人ひとりが個性を持ち、異なる人生観を持っています。
建主さんが一生涯を身の委ねる事になる大切な住まいをつくるには、様々な環境に身を置く大勢の人々が様々な形で関わっているのです。

私達、ファースグループの基本理念は「住む人と幸せを分かち合う家づくり」です。
私達、工務店は、住む人、つまり建主さんと、そのご家族の皆さんの幸せを包む空間を創るために懸命に努力し、そこに関わる協力業者さん、納入業者さん、資材メーカーさんなど全員が、建主さんと同じ幸せを合おうと言うものです。

我々、工務店は、建主さんにとって一生一代の大事業である家づくりに携わる機会を戴きました。
この家づくりに携わる全てのものは、一生、住み続けるその建主さんと同じ立場になって、木材を刻み、釘を打ち、自分の持つ全ての技を手向けるのです。

住み手側の笑顔が工務店経営者に伝播し、その笑顔と幸せが協力業者、納入業者、資材メーカーへと伝播して行くのです。
全ての業種に人生観の異なる人々が関わっているのですが、その全ての人に幸福感と笑顔とが大きな財産となるのでしょう。

幸せは自分ひとりでは成立しません。
建主さんも家族と一緒で本当の幸せが成立します。
工務店経営者も社員、協力業者、納品業者、資材メーカーなどの関係者にコストを押し付けていては本当の幸せはありません。
幸せはみんなで分かち合ってこそ本物なのです。

今日は奈良県御所市のファースの家を訪問いたしました。
この家の建主さんは、元立山アルミニウム工業の社員さんで現在、橿原サッシセンター㈱の役員を務める川口丈司さんご夫妻(写真中央、奥様の裕子さん)です。
この家を施工したのが吉野郡大淀町の㈱山崎ハウジング(私の隣が山崎社長)さんで、今日は山崎ハウジングさんの勉強会の後に川口邸を訪問しました。

床、壁、天井からカラダに優しい輻射熱(遠赤外線)のマイルド冷房が快適でした。
川口さんの裕子夫人の幸せそうな笑顔が、集まった施工関係者の方々に伝播して、とても充実した時間を過ごさせ戴き、今日のブログテーマとなりました。

川口さんご夫妻の穏やかな人柄が、山崎社長の温かく優しいパーソナリティーを見出したのでしょう。
山崎ハウジングには、やはり、その人柄に惚れた社員さん、協力業者さん、そして建主さんが集うもので、その人の輪が遠赤外線のようにマイルドです。

夜になり奈良県は雨脚が強くなりました。明日、東京に戻りますがこの雨は上がるかな…
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仕事が道楽とは儚いのですが…北斗市~函館~羽田~浜松町~品川~京都~橿原市

2007年09月10日 21時32分10秒 | Weblog
「道楽は男の甲斐性」などと理屈を言う人がいますが、このような事を言う人は、晩年になってから、こっ酷い仕打ちを世間から食らう場合があります。
道楽も、生きるためのエネルギーを補充する事が目的なのでしょう。
中には、ただただ遊びこける人生を送り、社会のコストになる人もいる一方、道楽から得た知恵を工夫しながら自分の人生に上手に生かしている人もいます。

どんなに人柄がよくても生活力が伴わなければ人格者と言えないのでしょう。
本当の人格者とは、道楽以前に、家族や関係者に飯を食せるための手段を固めています。
世のため、人のために生きれる人は、確たる社会基盤を持っているのです。

多くの本を読む人、誰よりも勉強熱心な人、人の話を良く聞ける人、話し上手な人…このような人に人格者が多いのですが、それだけの人もけっこう多く、勉強道楽などと言われてしまいます。
どんなに多くの情報や知識を持っていても、それを社会に役立てなければなりません。知識や情報は実践できてこそ、自分自身の人生を彩る事ができるのでしょう。

今日は弊社、東京事務所で蓄熱式の温熱機器を開発販売するメーカーの社長と、真空断熱材の開発者と一緒に、次世代に通用する暖房、給湯装置の開発ヒアリングを行いました。
両人とも、この世に無かった機材や部品を実際に開発し、世の中に送り出しています。
夫々の専門的な技術や情報を商品開発に上手に複合汎用する事で、新しい機器を誕生させる事が出来ますが、開発にかける執念と言うか、むしろ道楽にも見えてしまいます。

自分も含め、この人たちの道楽は、まさに無いものを生み出す事が道楽のようです。
仕事が道楽とは少し儚い思いもあるのですが…

今日は東京事務所で、国内でトップクラスの技術を持った道楽者と意見交換を行った後、新幹線で京都に出て、ここ奈良県橿原市にやってきました。
明日はユーザーセミナーを行い、その後、ファースの家にお住まいのユーザーさんを訪ねる予定ですが、とても楽しみです。
写真は夜に到着したホテルの前で、まだまだ残暑厳しい奈良の夜の街を撮りました。
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悪口を言った分だけ言われます…北斗市

2007年09月09日 18時16分18秒 | Weblog
ネットでの匿名投稿欄を見ていると、ここまで言うかと思えるようなコメントを多く目にします。
政治コーナー「みんなの評価」と言う投稿欄は政治家の悪口オンパレード…
日頃のストレスをこのような悪口投稿で鬱憤を晴らしているようにも感じます。

特にテレビで発言する政治家が、自分との価値観の異なる内容だと極悪人のようなコメント内容となってしまいます。
不快感を覚えるのであれば、そのような投稿欄を見なければ良いのですが、中には本当に核心をつくような素晴らしいコメントも存在します。
時間が在る時は、宝探しのような気持ちで、この投稿欄を見ています。

【顔は怖くて意地悪そうだけど、発する言葉に深い国民を愛する気持ちを窺える】
この政治家はこわもての面構えと、きつい表現で話すので誤解を与えます。
私は、その政治家の元秘書さんから直接話を聞いた事がありますが、自分の事をどんなに犠牲にしても、困っている人のために尽力する姿を何度も目にした事があると言います。

私達はとかくテレビなのでの表現や表情などから、図太く感じたり、薄情に思えたり、意地悪く感じたりする場合があり、悪口投稿の殆どがこの類であろうと思われます。

人は、人の悪口を言う分だけ、人からも悪口を言われている、と言えるのです。
人様の気になる部分ばかりをチェックするのではなく、その人の持ち味を興味深く探ろうとすると、たくさんの善い部分が見えてきます。

人には夫々に幾つかの持ち味を必ず持っているもので、その善い部分を探すだし、その持ち味を、事在る如く、人様に褒め伝える機会を多くしてみましょう。
人生観がポジティブに様変わりし、そして人様を賞賛、評価する分だけ、人様に評価されるようになるものです。

今日の日曜日は絶好の運動会日和となり、幼稚園の孫の運動会を始めて見学しました。
その運動会での孫の活躍ぶりですが…
彼女には相手を負かそう言うと戦闘意欲が全くなく、当然ながら一番、ビリから悠々のゴールを…それもまた好しか…

写真は10分前のここから見える函館山の様子ですが、暮れ行く背景の中に秋の気配を感じます。
明日は早朝便で東京に移動し、土曜日まで東京を中心に活動を…明日の泊まりは奈良に…
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机上理論と現場事情との乖離…北斗市

2007年09月08日 17時53分11秒 | Weblog
グラスウール断熱材は乾燥した空気を静止させる事でその効果を発揮します。
そのため壁の中に挿入するグラスウールは、内側の壁材にぴったりとくっついていなければなりません。その施工法にも内側にぴったりとくっつけるようにと記載があります。
外壁に入れるグラスウールは、雨天などと考えれば当然、外壁材が取り付けられてからの施工になり、内側から断熱材を入れ、その上から内装材を打ち付けます。
図面に描けば、その内側にぴったりくっつくように記載できますが実際の現場施工で図面に描いたような施工など絶対に出来ないのです。

足場の上で実際に施工を行った人なら、そのような施工仕様などを作りません。
壁体内の空隙より小さいサイズのグラスウール自体に問題があるのです。
断熱壁は、空隙をつくる事なく壁体内全てがグラスウールなどの断熱材で完全に埋まっていなければなりません。グラスウールに限らず新建材の施工概要説明書にも現場施工において無理の生ずる方法が書かれているものを多く目にします。

工事現場で実際に施工している職人達からどれだけの情報を得ているのか疑問になります。
私も元々現場の職人だったのですが、長いこと現場施工から遠のくと、ついつい現場での生の実態が希薄になる場合があります。
家づくりの真実は全て現場に潜在しています。
実際に施工出来ない図面、仕様書、企画書などの多くが、学卒者などのホワイトカラーによって作られるのしょうか。
彼らが足場に上がって断熱材の施工を行っている姿などを見た事がありません。
高所恐怖症だったり…

建築業界での力関係では、額に汗して作業する労働者より、技術者と言われるホワイトカラーの方が圧倒的に立場が上にあります。
そのため足場の上にいる労働者から、現場に即した貴重な意見を求める寛容性が極端に乏しくなっています。
建築学者が現場作業員の意見を求めるような慣習が出来れば、日本の住宅も諸外国に負けない性能を保持できると思うのですが…

写真は今日の午後、弊社ハウジング事業部でファースの家、施工規準書の改定ミーティングを行いました。
私の隣は研究開発室、次長の村上ですが彼以外、私も含め、向かって右の近江チーフ、真ん中の小泉常務も、4人のうち3人が中卒です。

中卒を自慢しているようにも聞こえますが、足場の上で活動している職人達の意見が中心となってファースの家「施工規準書」が作られています。

今日の土曜日は、台風一過、穏やかな天気になり、濃い紫色の函館山が白い雲を背景にしてくっきりと浮き上がって見えます。
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人生は常に選択の連続です…浜松町~羽田空港~千歳空港~南千歳~函館~北斗市

2007年09月07日 23時07分46秒 | Weblog
今日は、台風が北海道に近づかないうちに戻ろうと一便、早い飛行機に乗り換えました。
函館空港はかなり強い風雨が吹き荒れていましたが、滑走路が見えた時点で着陸を断念し、上昇して千歳空港に運ばれてしまいました。横風の強い函館空港への着陸が危険だと判断したと言うことです。ちなみに本来搭乗予定の飛行機は予定通り運航され、夕方には函館に着いていました。
当方は、千歳空港から函館まで3時間半の列車移動となりました。

関東に上陸した台風は、滞在していた東京が既に青空になり確実に北上し、仙台あたりにあると言い、時間を経過するごとに北海道の天候が悪くなると言う予報です。
最初から予定していた飛行機に、その時間に合わせて搭乗したのならそれまでの事です。
また一便、早めようと思ったところで、その飛行機に空席が無ければまたそれまでです。
たまたま3席の空席があった事から一便、早いに便に搭乗する事を選択しました。

結果から見れば誤った選択でしたが、私以外の人ならどのような選択をしたでしょうか。
同行した研究開発室の村上次長は、迷う事無く一便前の同じ飛行機で移動する事を選択して結果、私と同じく3時間半の列車移動を余儀なくされました。私達の選択です。

飛行機の機長は、滑走路を目前にして、強い横風と方向舵のコンディションを加味して着陸を断念する事を選択しましたが、着陸を強行しても無事に着いたかも知れません。
これも機長によっては着陸を選択する場合もあったかも知れません。

千歳空港に運ばれてから、函館までの移動方法の選択があります。札幌に一泊して翌日に飛行機で函館に移動する方法もあります。たまたま函館行きの特急に乗れる事から当日移動を選択しました。札幌に向かう人、空港の案内所で近くのホテルを探す人など、様々な選択肢を模索する人々がおりました。個々の選択で物事が進んでいるのでしょう。

今日は、業務提携を行っているサッシメーカー、三協立山アルミ工業株式会社に新しく、我々のようなFC関連のFC推進課が設立され、新課長に着任された川淵義雄さん(写真、私の向かい側、手前は弊社智専務でその向かいは三協立山ファース担当の坪内氏)が東京事務所を訪ねてくれました。今後の事業推進業務について意見交換を行いました。

弊社の経営理念「住む人と 幸せを分かち合う 家づくり」をまず理解して戴き、川淵課長さんも、この理念に沿った方向で様々な選択をする事で合意しました。

理念や信念に基づいた選択を行えば、多くが結果が後からついてくるもです。
今日のように結果として誤った選択であっても、あまり悔いが残らないものです。
しかし、台風で大嵐のはずだった函館のこの時間、何とも穏やか…台風は何処へ…
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自分の姿に気付いている経営者たち…都内浜松町~日本橋~世田谷~大崎

2007年09月06日 22時00分29秒 | Weblog
オーナー社長は、それがどんなに零細な企業(店舗も含む)であっても、全ての責任を自分自身で背負っています。零細企業の経営者は、借金の額に相応する生命保険に加入しており、その経営破綻は自分の人生破綻をも意味します。
自分の企業が「時勢」に乗ってしだいに規模が拡大してゆく場合がありますが、時勢に乗ってしまえば自力がなくとも規模拡大が可能なものなのです。

固有名詞をあげれば切りが無いほど、そのような空虚な企業が存在していますが、そのオーナー経営者は、時勢の乗ったのでなく自分自身が風雲児になった気分でいる人が多く、本当の自分自身の経営力に気付いていないのです。
そのような企業は時代の流れが変わった時、あっけなく市場から姿を消す場合があります。

個人の寿命には限りがありますが、会社の寿命は永遠でなければなりません。
そのためには、企業経営者は常に多方面からの視点を持つ必要があります。
顧客からの視点、社員からの視点、仕入先や協力業者など協力企業からの視点、社会全体からの視点で自分の会社を見れるかどうかにかかっています。
これは、勢いのある企業のオーナー経営者の最も欠落している部分かもしれません。

政府関連、そして大企業の関連会社の社長は、サラリーマンの延長で経営者になります。
その関連企業が大きな損失を出しても、自分の生命財産まで没収される事はありません。しかし、そのような企業の経営者はとても客観的に自分の企業を見れると言います。
時勢やブームで関連企業の経営者にはなれないものです。サラリーマン社長にこそ、優秀な経営者が多く存在する事を目にしてきました。

経営者が、自分の本当の姿を鳥瞰的に見れるようになれた時、オーナー経営者は、サラリーマン社長を超えられるのではないでしょうか…
今日は東京都内で、何人かの立派だと思える社長さんとお会いできました。
企業を私物化する事なく、次世代に継承するために懸命に努力する経営者たちです。
その感性を見習いたいものです。

夜になってから、関東に上陸した台風9号の中を世田谷にいる孫の穣太郎のところに行ってきました。
写真はさっきホテルに戻り、振り返って撮った写真ですが、この時間、ホテルの窓を激しく風雨が叩き付けています。
明日、北海道へ戻るのですが飛行機は大丈夫かな…
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はらはらと流れ落ちる涙…都内浜松町~四ツ谷~新宿~大崎

2007年09月05日 21時50分15秒 | Weblog
濃い緑の樹木の葉っぱに、強い雨が弾いている時に想い出す光景があります。
40年以上も昔になりますが、山深い林道での橋梁新設工事現場で一人の若いトビ職の職人が不慮の事故で命を落としました。その日は工期が迫る突貫工事で大雨の中でも作業を続けていましたが、泥濘に足を取られて深い沢に滑落し全身打撲で重体に陥りました。

親方の指示でひとりは救急車を呼びに里まで走り、我々工事現場の全員が木板で作った台に彼を乗せ、手渡しで沢から運び上げ、救急車の入れる道まで担ぎ出しました。
「死ぬなよ!!!」…腹の底から絞り出すような親方の声が…しかし……救急車を待つ事もなく彼の息は絶え、そして脈も途絶え…

私より3歳年上で、とんでもない暴れ者で、何回も警察沙汰となるような暴行事件を起こした事もありましたが、誰よりも人情に厚く面倒見の良い男でもありました。
バイクが転倒して歩けなくなった自分を背中に背負って1時間もかけて飯場まで運んでくれた事もありました。飯場のご飯を炊くオバサンの手伝いで深い沢まで水汲みをするのは若輩の私の仕事ですが、彼も一緒に付き合う事も何度もありました。

彼は幼い頃から祖母に育てられ、15歳から親方に拾われて飯場暮らしとなり、21歳なったばかりでした。薄幸の人生のようですが、いつも明るくて元気そのものでした。
粗暴な性格ですが仕事も一生懸命で私とはチーム組んで一緒に仕事をする機会が多くあり、親方からも信頼され、翌年には彼とともに独立するよう親方から促されていました。

息をしない彼の亡がらを前に親方の顔をつたる滴は、雨のそれではなく、親方の目から溢れ出る大粒の涙でした。あんなに強い親方の涙を始めて目にしたのです。
親方は、大事な弟子(息子)のひとりを亡くした悔しさだったのでしょうか…

今日は都内四ツ谷三丁目で喫茶店を営みながらシステムエンジニアの活動を行う、長男のところを訪ねました。写真はその喫茶店「茶会記(さかいき)」のネームプレートです。
ホテルに帰る道筋で、新宿御苑の大粒の雨に濡れた広葉樹の葉っぱを眺め、都会で生きる息子の姿を重ねた合わせた時、何故か、40年前の光景を…人目を憚る事無く、親方の頬を伝う涙を想い浮べてしまったのですが…
自分も歳を重ね過ぎたかな…
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福を呼べる笑いとは…北斗市~函館空港~羽田空港~都内大崎

2007年09月04日 22時27分24秒 | Weblog
飛行機に乗り込んで着席すると間もなく、後ろの席で中年男性どうしが、かなり大きな声での話し声が聞こえ始めました。水平飛行に入る前から片方の男性の高笑いする声が聞こえてきました。振り返ると喉の奥が見えるような大口を開けての高笑いです。
大して面白くも無い話なのですが、独りで喋り、独りで高笑い…相手も迷惑そうです。

静寂な空間で寛ぎたい時、落ち込んでいたりする時、思考を巡らせている最中などに、獅子舞の獅子のような大口で高笑いされたりすると激しい憎悪すら覚える場合があります。
思考の最中で在る無しに関わらず、品性の無い、ただただ大きな声の高笑いは、その場にいるもの者の雰囲気が白ける事があっても和む事などありません。

「笑いは福を呼ぶ」とも言いますが、笑いの雰囲気に包まれる事であって、自分ひとりが悦に入っての高笑いが「福を呼ぶ」どころか信頼を逸してしまう要因にもなります。
その場にいるみんなが、笑える雰囲気になってこそ「福を呼ぶ笑い」と言えるのでしょう。

雑踏の中で電話をする時に、自分の声が知らず間に大きくなっている時があります。
電話機は、囁くように喋っても相手には聞こえるのですが、自分が聞こえ難いため、ついつい大声になるものです。
電話で話す自分の声は、そのボリュームを自覚する事が難しく、雑踏の中に限らずオフィスの中でもやたらと大声で話すものもいます。

高笑いも、電話での自分の声も、自分自身では、中々、自覚できないもののようです。
オフィス内では、互いにルールをつくり、必要以上の音声になった時に、イエローカードを挙げ合うなどの方法で自覚を促す方法があります。
しかし、公共の場では、声高の話声や高笑いの方々に注意を呼びかけるの難しい事でしょう。
自分や関係者に「福を呼ぶ」ような周辺雰囲気を読む訓練も意識し合う事が必要と思うのですが…

今日は、昨日に続き、家裁で別の調停業務を終えて、東京のホテルに移動してきました。
写真は搭乗機内の様子ですが、涼しい函館から深夜になったこの時間でもホテルの前の気温計は27℃になっており、おまけに雨が降り出しました。在京中は台風9号の圏内で活動する事になりそうです。
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僕と君、俺とお前、私とあなた…函館~北斗市

2007年09月03日 19時06分50秒 | Weblog
自分の事を言う一人称も、その使い方は話す相手によって異なるのだそうです。
確かに自分の事を「俺」と言える相手は、その相手も「お前」と言い合える対等の立場という事になるのでしょう。
「わたし」と言うのも相手が上司や、大事なお客様などの場合「わたくし」となります。
普段、使用する「僕」は、相手が「君」と、呼んでくる相手である事なのだそうです。

このような言葉は、普段、あまり意識する事なく言い馴れた言葉を使用しているようです。
かと言って、やたらと改まった言葉を多用すると、親しみが消えて心が通じなくなる場合もあると思います。つまり丁寧語に徹する事が必ずしも正しいとは言えないのでしょう。
言葉の使い方でその人の人格が解ると言いますが言葉は、意思伝達と同時に心情伝達の要素も伴っているのでしょうか。

政治家や有名人が、懸案が生きた場合に行う記者会見では、会見を行う課題や問題を抱えているだけに、その人の人格までが透けて見えます。
閣僚に抜擢されて行う記者会見では、気持ちが向上して興奮気味になり、普段、思っていない事、或いは言ってはいけない事などをついつい口走る事もあります。
鬼門閣僚人事と言われる農水相の就任記者会見で「遣りたくない大臣ポスト」との発言は、洒落のつもりのリップサービスだったのでしょうか…ところがやっぱり一週間大臣に…

プロスポーツで活躍する一流選手は、絶不調の時の会見も大衆に気持ちが伝わるような語り口が多いのです。勿論、そのような人が絶好調で気持ちが向上している時も、決してハイテンションにならないものです。
一流選手とは、厳しい日々の心身の鍛錬が、人格者としても形成されているのでしょう。
説明の難しい不愉快な事象を起こし、佛頂面で無言を決め込む角界横綱もいますが、人格形成に課題があったように思われます。

僕と君、俺とお前、私とあなたの呼び合いも、相手を思い遣る心情が通じ合える事で自然に成り立つ言葉なのでしょう。
政治家もプロ選手も人前での発言で人格までもが透けて見えるのですが、このようなブログを書く自分自身の人格もまた透けているのでしょうか…

今日は嵐が続いた一日でしたが家庭裁判所の調停室での調停業務も嵐のようでした。
一時はこよなく愛し合った二人でも、離婚調停を行う今は、あなた…君…お前…の呼び言葉が既に愛情が消えて憎悪になり空虚に思え、今日のブログテーマとなりました。
写真は今日のブログ内容と関係なく、先日の皆既月食をこの執務室から撮ったものです。
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純真さが情報の真贋を見分けられる…北斗市

2007年09月01日 20時33分22秒 | Weblog
発信されている情報の多くは、発信する側の都合で行っているようです。
また、真の姿をそのまま発信するには、法的な制限ばかりでなく、地域や個人に不利益を与えたり、場合によっては当事者の生活権を侵害する恐れも出てきます。

公正に報道されているはずのニュースも、洪水報道は洪水の恐ろしさを、地震報道は地震の凄さなどを報道するのですから内容をことさら過剰に構成せざるを得ません。
台風の中継番組で、レポーターが強風に吹き飛ばされるのを必死に堪えて放送しますが、台風番組を、冷暖房の効いたスタジオから放送しても見る人に凄さなど伝わりません。
状況を知らしめたり、理解させるには、事実より過剰な表現になりざるを得ないのです。

そもそも、腰の低い、引いた内容のコマーシャルなどを見た事がありません。
やはり、自信満々と言える内容の方が視聴者の心を惹く事になり、勢い、オーバートークや誇大宣伝と言われるような過剰情報に陥りがちになるのでしょう。
我々はその過剰トークを割り引いて解釈する必要がありそうです。

私達の建築業界も、誇大宣伝が多く氾濫する業界ですが、中身の詰まったものと、まったく希薄なものの判断は、一般の消費者にとって、とても困難な事でしょう。
真贋を見極めるコツは、その情報発信者の裏側をのぞく事で見えてきます。
我々のような情報発信者は、常に裏側を見られていても構わないような中身を充実しておく必要があります。
我々の年代になれば、様々な経験を積む事で得られた重厚さと同じくらいの量の不浄さもまた、一緒に積んでいるような気もします。

孫の可愛さは孫を持ったものでなければ判らない…以前は、そんなもんかな、と言う気持ちもありましたが、三人の孫が出来て実感できるようになりました。

写真は、今日土曜日、東京にいる孫の穣太郎が、家内の実家の法要に帰省した折、本社執務室で撮りました。
この幼い孫達は純真さだけで中身の真贋を判別できているようです。
自分の敵、味方を瞬時に見分ける能力…純真だからこそ持ち得る能力なのかも…
多くの情報に潜む真実を見分ける眼力は、幼い時の純真さを取り戻す事に在りそう…
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