して良かったと思ったこと

今日、母の老人ホームへ行きました。

その後で長兄の墓参りをし、
そして一昨年亡くなった次兄の墓参りをしました。（お寺が違い離れているのです）

次兄の墓前で線香をあげ般若心経を唱えてお祈りしました。
隣の墓で花を手向けお参りをしている老人がいました。

私は挨拶をすると
「（亡くなったのは）奥様ですか？」
と尋ねました。

その初老の紳士は
「友達なんです」

と言いました。

私は、つい、言葉が出てしまいました。

「般若心経でよければ、お経を唱えましょうか？」と。

すると

「お願いします」

とその方は私に言いました。

私はその人のお友達の墓に般若心経を唱えました。

そしてその方から

「ありがとうございました」

と言われました。

私は余計な申し出をしたのかもしれませんが、
「ありがとうございました」の言葉にを聞き、して良かったと安堵しました。

お経はお坊さんだけが唱えられると決まったものではありません。

亡くなった人の冥福を祈るときに、
ロウソクに火を灯し、線香をあげ、手を合わせる…

私達は普通、それしか出来ません。
でも、亡くなった人のために、もっと自分の想いを伝えるためにお経が唱えられたら…

自己満足なのかもしれませんが、
お経を唱えることで、
故人の冥福が祈れるなら、その人の想いがもっと故人に届くなら。

私はそう思って、馬鹿のひとつ覚えのように般若心経を唱えているのです。

縁もゆかりもない方のお墓に般若心経のお経を唱えましたが、
ご友人が感謝しておられたので、私はそれでよかったのかなぁ、と思っています。