独り暮らし

12年前,私が50歳のとき、
私は転勤で大阪に単身赴任をしました。　
生まれて初めての独り暮らしでした。
　
4年後、東京に戻りましたが、直ぐに私は会社を辞め、家を出て放浪の末、今の調布のアパートで暮らすようになりました。　
当時私はこのアパートで一生を終わるのかな？と思いながら日々を暮らしてきました。　

ところが、昨年11月に突然妻が亡くなりました。

私が家を出た後は、自宅には妻と娘が住んでいました。　
妻が亡くなって、自宅には娘一人が住むことになりました。　

その娘が再就職先が決まり来月２月家を出ることになりました。
　
妻と娘が住んでいた自宅は誰もいなくなってしまいます。
　
そんな事情で、奇しくも、
私は自宅に帰ることにしました。

妻の遺骨もまだ自宅にあります。
妻の霊を弔わなければなりません。
妻の霊を弔うのは私の義務・責任です。　

このような経緯で私は12年ぶりに自宅に戻ることになりました。　
　
でも、自宅に戻っても、やっぱり私は独り暮らしになってしまいました。　

妻は逝き、子供たちは巣立ち家を出ました。
後の家に残るのは私１人です。

私は62歳になりますが、これから死ぬまで独り暮らしが続きます。

これも私に与えられた運命なのでしょうー