解禁からひと月以上が過ぎ、ようやく私の解禁が迎えられた。
毎年、一発目の釣行はどこの川へ行くか迷うのだが、
今年はなかなか釣りに行けなかった分、例年よりもアマゴへの想いも大きくなったので、
近場の渓流ではなく、どうしてもネイティブなアマゴに逢いたくなった。
今日も用事があるのだが、今日を逃すとまたしばらく行けそうにもないので・・・
朝、ゆっくりと釣行の支度を始める。
昨シーズン以来に見るベストに小物を詰め込む。

そして、目的の渓流は決めているので、最小限の仕掛けの準備も済ませる。
車に道具一式を乗せて一息。もう10時?
次に大事な餌の準備。
自宅の庭で育てている自家製シマミミズを必要な分だけ調達。
正味3時間の釣りなので、ミミズ団子になるぐらいの量で丁度良さそう。
二日前に降った雨で川は増水して、現地での川虫採取が困難と思われる事も考慮した。

目的の渓流に着くと、河原に自生するハンノキの冬姿の隙間から澄みきった青空が見える。
冷たい風が、気持ちを引き締めてくれる。

この渓流に来たのには当然理由がある。
過去に出逢った中で一番ネイティブなアマゴが棲んでいるからだ。
まずここ最近の放流実績は無い。という事は魚影も少ない。
だからこそネイティブなアマゴが生き残っている。
たまにあるアタリを逃さないように丁寧に釣り上がるが、
本命はなかなか顔を見せてくれない。
このアマゴも綺麗な個体だったが今日の本命ではない。

こちらも求めてるネイティブさには少し欠ける。
しかし自然繁殖を繰り返してきた事は確かである。

もうこの渓流から姿を消してしまったのだろうか?
タイムリミットが近づいた時、見覚えのあるパーマークが・・・
本命とは言えないが、その遺伝子を継いでいる個体である事には間違いない。

どんなパーマークかは次回、出逢う事ができたら是非紹介したい。
神秘的であることだけは言っておこう。
私はそのネイティブなアマゴはこの渓流の固有種と言ってもいいと思っている。
10年前に出逢ってからこのアマゴの大ファンになってしまったが、
年々数が減少しているのは確かだ。
今回の釣行で本命のネイティブなアマゴには出逢えなかったが、
出逢いたいという想いはさらに大きくなり、また楽しみが増えた。
感動の出逢いになる事は間違いなさそうである。
一体いつまでこの美しいパーマークに魅了されるのだろうか・・・

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