2021.09.22撮影
今日の記事は、昨日の続きです。
うちのキレンゲショウマは、花弁がこれくらいしか開きません。でも、インターネットでは、もっと開いているのも見る。これが気がかりで、さらに探索を続けました。
次の、「ミズーリ植物園」のサイトで見つけました画像をお比べください。
Kirengeshoma palmata「キレンゲショウマ」:冒頭の画像
Kirengeshoma koreana「チョウセンキレンゲショウマ」:ページ下に並んだ画像
「ミズーリ植物園」koreana の記事の方には、「花が開き切るということは決してない(Flowers never fully open.)」と書いてあります。それなら、うちのは、「palmata キレンゲショウマ」ではなく「koreana チョウセンキレンゲショウマ」である可能性があります。
でも、以下では、両者を区別せずに「キレンゲショウマ」としておきます(いずれにしても、キレンゲショウマ属ですから)。専門家でも横に並べて比べないと、わかりにくいそうです。
2021.09.22撮影
上の画像は、冒頭の画像の花を横から撮影したものです。
花びらを指でそっと上下に挟んでみると、肉厚感があります。花弁の外側は、やや凹凸がある程度。でも、内側は、魚のエラみたいに(たとえが花に似つかわしくないでしょうか)、ひだひだが並んでいます。このひだの「高さ」により、花びらが数ミリの厚さになります。花びらの外縁に向かっては、薄くなっていきます。
この2021年の画像の、向かって右の花を拡大してみます。
2021.09.22撮影
オシベは15本、メシベは3本なんだそうですが、この画像からは、はっきりとは読み取れません。オシベが14本ぐらいは見えるかな?
花をやや下から見上げて撮影した2020年の次の画像もご覧ください。
2020.08.27撮影
こちらの画像の方が、花弁の厚さが感じ取りやすいかもしれません。
真ん中の花を拡大してみます。
2020.08.27撮影
こちらのオシベは、花糸(かし)が赤っぽいです。ふたつ前の画像では、黄色っぽい。光線のあたり具合は似ているはずなので、この花糸の色の違いがどうして起こっているのかは、わかりません。花が開いてすぐかどうかによるのかもしれません。
花糸の先につく葯(やく)も少々異なって見えますが、わたしには、何がどう、と判断できません。なお、撮影日時は判断の材料になりません。キレンゲショウマ(palmata だろうが、koreana だろうが)は、ツボミの数のつきがよければ、1ヶ月ほど、次々と花を咲かせるので。
>> 雄蕊(雄蘂、ゆうずい、英: stamen)は、被子植物の花を構成する要素の一つ。一般的には「おしべ」といわれ、花粉を入れる袋状の葯(やく)(anther)と葯を支える棒状の花糸(かし)(filament)という部分で構成される。
キレンゲショウマのメシベが3本、というのは、ガクを残して花びらとオシベが散ってしまったのを見れば、はっきりとわかります。次の画像をご覧ください。
2021.09.27撮影
2020年、2021年、と株が大きくなり、花もよく咲いたので、今年は、もっと花盛り、と期待をふくらませていたのですが・・・ダメだった。
ほぼ壊滅的。ひょろっとしたのが2本出ただけ。ツボミをつけたのは、その1本だけ。そのツボミのうち、咲いたのは1個だけ。その1個も咲いたのを見ないうちに散っちゃった。
考えられる原因は、
・周りの木々がますます大きくなり、陰になりすぎた
・バンクーバー市の散水制限で、わたしの水やりが足りなかった
・土の酸性度が不適であった
・アライグマが行き来して、掘り返した
来年はどうなるのか。植物は失っていく場合もある、ということを受け入れなくてはならないのか。実際、たくさんなくしてきたし。
ところで、お隣の庭づくりをするおばさんに、去年、きれいに咲いたうちのキレンゲショウマを「見て、見て」と言って見せていると、「これ、うちにあるのと同じだと思うよ」って。
うっそ〜〜、わたしは、バンクーバーでキレンゲショウマを育てているたったひとりの人間のはずだったのだが、お隣で?
おまけに、おばさんは、陽の当たるところで育てている。両腕でひとかかえ以上の大きな株。葉が色をやや失っていてカサカサしていて、花もあんまり水気がなくて、わたしには美しく見えないけど、育っているという事実は揺るがない。なんで隣ではよくて、うちではダメなのよ。
キレンゲショウマは、水やりを上手にすれば、陽の当たるところでもよく育つ、と、イギリスの有名な園芸家が書いてあるのを読みました。(この英文の記事は、昨日もご紹介しました。)
今年、うちのキレンゲショウマの惨状をお隣のおばさんに訴えていると、株分けしてくれる、って。でも、この人は、そういうことを言うばっかりで、くれたためしがない。あのお家の庭には、珍しい植物がたくさん植わっている。